まだ、覚えています。 

 

 ずいぶん、前なのですが、

 私自身、医療機器の技術士の資格を取得し、自己免疫疾患や、

肝臓障害の患者さんに、

 血液浄化の、医療機器の操作、患者さんの立ち合いを、やって

いました。

 

  

 

 約2時間くらい、血液浄化、血漿交換にかかるのですが、

ベッド横には、家族が、見守っていて、

 私が、立って、操作していることに、気遣いからか、

立ち合いが終わると、

 コーヒーとか、お菓子を、渡してくれます。

  

 ご家族の、心の余裕というか、冷静さに驚き、

いまも、忘れません。

 

 京都の逓信病院では、しゃべるのも、

ままならないのに、

 娘さんが、お見舞いに来ると、「うちの、

おチビちゃん」と、穏やかに、言ってました。

 

 なかなか、仕事で、人に感謝されるというのは、

難しいけど、

 人の心には、平静に過ごす、

余裕があるんですね。

 

 おわり。