その医師は、関西の大学病院、循環器内科の、

助教授でした。

 

 医学部との、共同研究は、それは高額で、

費用は、1000万円単位から。

 医療器材の、性能評価でも、300万円くらいから、

依頼する企業の負担は、必要でした。

 

   

 

 それが、

 担当する、患者さん、

肺動脈硬化症で、重篤な状態、

 深夜に、「生体間肺移植」を行い、

それしか、助からない。

 そんな症例を、抱えていました。

 

 ある日、会社のPcを開くと、

その医師から、

 面白い、知見があるから、

早く来て!

 突然の、依頼でした。

 

 そこで、

見せてくれたのは、

 試験提供した、器材を使って、

「肺動脈硬化症」、肺移植チームの外科医から、

 血管細胞を、取り出し、

予後の、状態が、予見できる、動画を、

(肺移植の効果は、あったのか?)

 臨床医でありながら、取得されていました。

 

 私は、単に、開発品の詳細を、伝えて、

提供したのみ。

 

   

 

 それが、よし、やってやる!、動機になって

・外科医と連携、

・患者さんの、肺から、検体を採取、

・内科の臨床チームと、

 予後の評価を行っていた。

 

 結果によっては、企業にも、リスクが及ぶのに、

医師の熱意、1本で、

 やってしまう。

 

 人の、行動原理は、動機があれば、

変わるんだ、と、

 今も、鮮明に覚えています。

(私も、リスクを医師に伝えると、チャレンジが

止まるので、黙って、GOにしました。)

 

おわり。