【質問】

こんにちは。

小さい頃、僕の将来の夢は弁護士でした。

結局なれませんでした。

LSD食うとそういう叶わなかった夢を思い出して自分のダメさにバッド入るので最近あんまり行かなくなりました。

もう行かない方がいいですかね?

手羽院さんの将来の夢は何でしたか?


【手羽院の回答】

こんにちは。
子供に将来の夢を聞くと高確率で職業が返ってくるのがそもそも歪ですよね。

「プリキュア!」とか「〇〇レンジャー」とか答えようものなら「そうじゃなくて…苦笑」みたいな反応されますし、

「勇気がある人!」とか「幸せ!」とか、

そういう方がより本質的な答えだと思うのですが、

大人の望む答え(職業)を言わないと落胆されるハードなクイズと化してる気がします。

「資本主義社会!!」って感じがしますね。



[行かない方がいいか?]
何とも言えない所ですが個人的な体験を絡めて私の考えをお話します。
多分に予想を含むので間違ってたらすみません、


雑談程度にお考えください。

私は小さい頃将来の夢を聞かれたら「医者」と答えてました。
そう答えると周りの大人が喜んだからです。


特に母が。


多くの子供にとって"将来"って大人で言う所の

"来世"ぐらい想像不可能な遠い未来なのでちゃんと考えて答えてないのが殆どだと思います。


なので本質的には医者になりたかったわけではなくて褒められたかったんでしょうね、お母さんに。


そして大きくなり、

小中高でもそう答え続けてる内に

「医者になりたい」は自己催眠の如く自我に組み込まれて行くのですが、

それはどこかの時点で解消しないと(実現だけが解消の方法ではありませんよ)ずっとくすぶり続けます。


私は心理学に明るくないのですが、

その解消されなかった欲求をコンプレックスと呼びます。
コンプレックスを放っておくとその上に色々な経験や考えが積み重なって強固な瘡蓋のような物が形成されコンプレックスを覆い隠してしまいます。


コンプレックスは欲求なので

「本当は○○したかった!」という信号を発するのですが、その信号は瘡蓋を通り抜ける過程で歪められて、本来の欲求とは違った形で表出する事になります。


こんな具合ですね。

「医者になりたい」という「欲求」

 ↓

挫折、嘲笑、嫉妬等の「瘡蓋フィルター」

 ↓

「どうせ医者なんて偏差値だけで人間的にはまともじゃない」的な嫉妬に塗れた偏見
ヤバい医者を見つけては「ほれ見たことか!こんなカスばっか!」と攻撃etc


結果としてこういう悪い形で表出する事が多く、特に人との会話に於いて顕著な気がします。


例えば友人が

「あそこの病院の〇〇先生はすごく良い先生だった」と言うと
「でも医者って基本流れ作業じゃん?たまたま良かったんじゃないの?信用出来なく無い?」

とよく考えずに反射的にディスったりするんですね。
この"反射"が発動する時はコンプレックスが原因である事が多い気がします。


なので私はLSD食ってて

「何かよくわかんないけどムカついた」

とか

「何かキモいと思った」

「何か嫌な気持ちになった」みたいな

"反射が発動した時の違和感"に気付いた時、

それについて考えてみる事にしました。
その違和感や嫌な気持ちでバッド入る事がよくあったので。
質問者さんも恐らくこれを感じたのではありませんか?

続けますね、

同時にLSDは先に述べたような"瘡蓋のようなもの"をスカスカにしたりユルユルに溶かすので自身のコンプレックスに気付きやすくなります。
さらにもう一歩踏み込んでコンプレックスになる前の「原初の欲求」みたいな物を思い出した時、

私の夢に対するコンプレックスは多分ですが解消されました。
それが冒頭の「お母さんに褒められたかった」です。

「医者」という職業は「褒められるための手段」に過ぎず、それを繰り返し言ってるうちに自己催眠の如く自我に組み込まれ、実現出来なかった自分を「ダメな奴」と攻撃するコンプレックスになってしまっていた。

要するに「自分で自分にかけた呪い」

あるいは「環境にかけられた呪い」

みたいな物だったんですね。


今では医者という職業を素直に尊敬出来ますし、

どんな職業に就いても感じてた「これじゃない感」みたいなのも無くなりました。

因みにこういう作業を素面でやるのがカウンセリングです。
わざわざひん曲がってバッド入ってダメージ負ってやる事でもなかったと言えばその通りなのですが笑

さて、長々と自分語り我ながらキモいと思いましたが素人がカウンセラーの真似事などもっとキモいと思ったのでこういう形を取らせて頂きました。
いかがでしたか?
私の体験が貴方の何かになれば幸いです。
質問者さんのサイケライフが良いものになることを心から願っております。