10代の頃に地元を出た。

●●さんはこの間~とか、□□さん家では~とか

田舎特有の窮屈な世界が大嫌いだった。

世間体を気にして干渉してくる家族と過ごす時間が気持ち悪かった。

自分自身には興味の目がないのではと思う時間が辛かった。

 

1年前、離婚して地元に戻った。

自分の家族と過ごす時間を大切にしようと思えるようになった。

それは、高齢になった祖父母や愛犬の最期が来るかもしれないと考えるようになったからだ。

何が起こるかわからないからこそ、大事にしようと思えるようになった。

 

家族関係は相変わらずだが、きっと私も大人になった。

 

違うでしょ!と思うことがあっても反論しなくなった。

嫌なことを言われても流せるようになった。

家の手伝いやおつかいも進んでやるようになった。

言い争いを避けられて安全な時間が過ごせる選択ができるようになった。

 

私だけではなく、きっと時間がそれぞれを変えたのだろう。

 

家族円満♪とは言い難い

表面上だけ機能しているような家族だけれど、

私はそれを突き放すことができない。寧ろ近くにいるべきとすら思う。

 

私はまだ期待しているのだろうか。少しでも円満に近い家族関係を。

 

私はまだ家族からの愛を欲しているのだろうか。

 

それとも今までの恩返しの気持ちで傍にいるのだろうか。

 

血縁関係があるだけの組織に囚わようとしているのは何故だろうか。