40歳を過ぎてから、仕事だけでなくいろいろなことをやってきた。
歌が好きで、プロになりたいという夢を持ちながら、その夢を諦め、普通に結婚し、出産・子育てをしていく中で、
「このままただ年を取っていくのは嫌だ」
と思い、音楽活動をするようになった。
音楽を仕事にするのは非常に難しい。
自分で曲を作るようになったが、まぁ、ヒットを飛ばせるような曲は作れないし、子供にもいろいろとお金がかかるため、ライブもあまりできなくなってしまった。
東日本大震災があり、被害に遭って悲しんでいる方々に、自分は何ができるだろう?と考えた。
しかしその年の9月には小鼻のすぐ近くにできた基底細胞腫の手術。
右上唇も少し切ったことで、以前のように口が開かなくなり、「もう歌えないかも」と絶望したこともあった。
幸いその後、完全ではないが口も開けるようになり歌うこともできるようになったが、顔には大きな傷が残ってしまった。
今ではプロになりたいという想いはない。
ただ歌えるだけで十分だと…
しかしこの震災をきっかけに、たくさんの方々と知り合うことができたことで、自分の中で何が動き出した。
1年後、パークフェスに参加するようになり、さらに人との繋がりが広がり、ライターの仕事をすることに。
これまで全く考えていなかった仕事だった。
その後しばらくライターとしてやってきたが、
「自分にとっての天職とはなんなのか?」
と考えることも多くなってきた。
ライターの仕事だけでは、安定した収入にならず、娘の進学・上京もあり、まだまだお金がかかりそうなので、今は飲食業でのアルバイトと在宅でのデータ入力のバイトを掛け持ちしている。
自分で起業して何ができればいいのだが、今の自分に何ができるのかがわからない。
天職と思える仕事がまだ見つからない。
50歳手前でこれからの人生をどう生きていくか?
天職探しの旅は、まだまだ続きそうです。