現在、私は高校三年生。


高校受験に合格・入学したとき、新しい学校への期待と楽しみで胸が膨らみました。


友だちできるかな、彼氏なんてできたりして……! たくさん青春するぞ!


なんて、ベタなことばかり考えてました。


高校1年生のとき、好きな人ができました。


同じ中学から来た男子。


眼鏡をかけていて運動ができて、数学が得意でコミュ力が高い人。


見ているだけで心臓バクバク。


思い切って告白したら、「オレ彼女いるから」


撃沈でした。


彼女いるならしゃーない。


諦めました。


するとその後、その男子がしつこく絡んでくるようになりました。


「彼女いるんでしょ? やめな?」


私がそう言うと、アイツは

「〇〇(私の名)は彼女の次に好きだからさ! 仲良くしよ〜?」


え、キモ……


私は間違った人間を好きになっていました。


高校でできた友だち(仮にユイとする)に相談すると


「え? 私、そいつからLINE来たよ?」


え、マジで? 何の話したの?


「『ユイはどんなパジャマ着るの?』って、夜中にLINE来たから無視した。大して面識ないのに下の名前で読んでくるし、呼び捨てだし」

とのこと。


キモぃぃぃ……


しかも、その内容のLINE、私も送られてきました。


アイツ、いろんな子に手を出してるんだ……


キショい……ゲロー


そこから、近くにいるのも気持ち悪くて、避けるようになりました。


ここまでは序章。


高校2年生になって、3年生の先輩を好きになりました。


出会いは音楽室。


先輩はピアノを弾いていました。


ボカロの『ロストワンの号哭』という曲を楽譜なしで弾いていてとても格好良かったです。


その後、友だちのお陰で仲良くなって、ついに一緒に出掛けることに!


私と

仲良くしてくれる友だち2人(ユイともう1人クラスメイト)と私で先輩に会いに行っていたので、先輩含めた計4人で出掛けました。


皆、家が遠いということで、位置的に行動しやすいカラオケに行くことになりました。


カラオケに着いて部屋へ。


男1(先輩)︰女3


マイクは2本。


先輩ひとりがマイク1本。


私たち3人でマイク1本。


えぇー……


その後、先輩は店員にクレーム付け始めました。


えぇ……


ボカロを歌っている途中、間奏のとき、歌詞にないラップを披露し始める。


しかもかなり下手くそで内容よく分からない。


室内の空気が一気に凍った。


私は恋から冷めた。


カラオケ出たあと

「次どこか行く?」

と言われ、「帰ります」と即答。


なんか、もう一緒にいたくない。


私が先輩を好きになったことは、一緒にカラオケに来てたユイともう1人クラスメイトは知っていたので、私の表情から冷めていることは分かったらしいです。


3年生になってふと、先輩の件を思い出しました。


ユイにその話題を出すと、

「……〇〇に言ってなかったんだけど、遊びに行った日の前日に、先輩にLINEで告白されたの」


初耳。


「〇〇が先輩のこと好きなの知ってたから、なんて返せば良いか分からんくて……返信せずにいたら『冗談だよ』って送られてきたの」


今だから言うね……と。


先輩の眼中に、私はいなかったこと。


先輩は最初からユイ目的だったんだと気付きました。


そりゃそーだ。ユイは私より華奢で美人。

The女の子!

って感じの素敵な女性だもの。


まぁ、一緒に出掛けてみて、先輩の嫌な面を知ることが出来て良かったと思っています。


キッパリ諦めることができましたしね。



高校2年生の途中から、クラスが崩壊し始めました。


男子は特定の男子の悪口を言ったり、トイレで酒やら煙草やらに手を出したり。


女子はパンツが見えるくらいスカート折って派手なメイクして。


男子の方がやっていること、桁違いヤバいですが。


そのせいでクラスメイトが2人、退学しました。


退学した生徒いわく、

「これ以上、この教室にいたくない」


イジメを訴えていたそうです。


このせいで、私は学校での恋愛を諦めました。


男子のやっていることが幼稚すぎて、交際したいと思えなくなった。


じゃあ、学校外の人と恋愛すればいい?


私は基本外に出ない。


出るとしたら、近所のスーパーか、好きな漫画の新刊買うために本屋へ行くくらいかな。


バイトもストレス過ぎて、体調不良が続くようになり、すぐ辞めた。


人と喋るのが怖い。


人の目が気になる。


いや、誰も私のことを見てないけど。


こんなに弱い人間だったんだなーと、3年生になって気付いた。


今の私は推しに没頭中。


画面から出てこない推しに恋するのが、一番楽なんだと思っています。


推しの世界に住みたーい。