一時帰国時の注意
アメリカからこんにちは。
サンクス明けの朝、昨日苦しくなるまで食べたのに、性懲りも無く、朝食にアップルパイとアイスクリームを食べる私
本当に気をつけないと… 血糖値…
ホリデーシーズンで、私の周りでも、日本に一時帰国される方がちらほら
余裕のある方は、冬、夏、年2回家族で帰国されています。
友人のドクター一家も。
どんな仕組みでそんなに休めるのか、不思議すぎる
日本の大学勤務だと、年1回5日の夏休みしかもらえず、土日を合わせて1週間/年の旅行が、MAXでした。
有給は誰もとらないのがデフォルトだった。
帰国したら、浦島太郎状態で、勤務医がバンバン有給取る社会になってないかな??
本題です
一時帰国時に
病院受診する方
コレを気をつけて!!
私は日本で、帰国している患者さんを診る側でした。
ただの検診や処方だけなら、大抵問題は起こりません。
しかし!たまにこんな患者さんがいます。
私も数回経験あり。
アメリカで子宮頚がん検診と生検(バイオプシー)をした。
結果はコレコレ。手術してください!
問題点
1 きちんとした紹介状や検査結果がない!!
アメリカで働くドクター曰く、アメリカあるあるらしい…
2 短期の滞在でそんな簡単に手術はできない!!
アメリカでは、日帰りだから、ちゃちゃっと済む手術も、日本では何日か入院してもらう。
実際、たまに術後大量に出血したりもするし、医療者と患者さんの安心安全を確保する目的もある。
日本で手術する時、私たちは必ず自分達で診察し、紹介元から来た病理検査を再度確認し、必要なら追加の検査をした上で、手術の予定を組みます。
そもそも、なんの病理検査の検体(本体)もない場合、誰が発行したかも分からないペラペラの紙1枚と患者さんの話だけではオペしたくない。
患者さんは口を揃えて言います!
アメリカの先生は、簡単な手術だし、すぐできるって言ってた〜
この紙渡したら、大丈夫って言った!
すぐ帰国するし、アメリカでは保険がないから、困る!!
患者さんの気持ちは痛いほど分かります。
でも…
万一オペや精密検査を受けられたい方は、必ず帰国前に日本の病院の医師に以下を確認してください。
主治医から出してもらう必要がある書類や検査結果。
検体本体が必要かどうか。
希望の術式を施行している施設か。
実際に枠が空いているか。
日程的に調整可能か。
などなど。
オペできるかどうかは、実際にみないと決められません。と言われるはずです。
なので、出来るかもと言われても、やっぱり無理な可能性もあります。
出来れば、全く行ったこともない見知らぬ病院より、知人などから直接紹介してもらったドクターや以前かかっている方が良いです。
見知らぬドクター、まして大病院なら、来るかどうかも分からない患者さんのために時間を割く、割ける医師は少ないかもしれません。
✳︎これはあくまで、すぐに命に関わらない、低侵襲な手術の話です。