日焼け止めについて
アメリカは紫外線が強い!(場所によります)
日焼け止めは必須
アメリカに来て日焼け止め選びに困る人もいると思います。
私はアメリカにきて日光過敏になり、
大変な目に遭いました![]()
皮膚科医ではないけれど、日焼け止めについて書こうと思います。
アメリカの紫外線量
よく、アメリカは紫外線が強いといわれます。
でも緯度は日本とそれほど変わらないけど?
実際どうなの?
もちろん、アメリカの国土は広大で、地域や季節により変動します。
しかし、国土の大半は乾燥地帯!
紫外線は空気中の水分に吸収される。
乾燥していると降り注ぐ紫外線量は増加する!
だからアメリカでは多くの地域で
日本より紫外線量が多い
といわれます。
「高緯度地域だから大丈夫!」
なんて思っていたら大変な目に遭います![]()
紫外線の種類と肌への影響
紫外線は波長の長さによってUVA,UVB、UVCに分けられます。
UVCは地表には届かないので、私たちに問題になるのはUVAとUVBです。
UVA(紫外線A波)
波長が長く、肌の深いところ(真皮)にまで作用します。
しわやたるみ、しみやそばかす(光老化)の原因となります。
UVB(紫外線B波)
B波は波長が短く、肌の浅いところの細胞にダメージを与え、しみや赤みの原因となります。
細胞のDNAを傷害し、皮膚がんの原因にもなります。
SPFとPAとは
日本では日焼け止めには
SPF
PA
の2種類が表記されていますね。
SPFとは
Sun Protection Factorの略
UVB(紫外線B波)から肌を守る指標
PAとは
Protection Grade of UVAの略
UVA(紫外線A波)から肌を守る指標
SPFの値の意味は?
日焼け止めなしで日光にあたると赤みが出ますよね。
20分間日光に当たり、赤みが出るとします。
SPF15の製品をつけた場合は
20×15=300分(5時間)
日光に当たって、始めて赤みが出ることになります。
これは5時間塗らなくて良いというわけではなく
日焼け止めは、
規定量を
表示時間または少なくても2時間以内に塗り直さなければいけません。
アメリカの日焼け止め表記
UVAに対する効果は表記が統一されておらず
アメリカにはPA表記がありません。
broad-spectrum(UVA、UVBともに防ぐ)の表記があるものを選びましょう。
成分
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤
ともに日焼け止めに使用される成分です。
最近は紫外線吸収剤を含まない、酸化亜鉛や二酸化チタン(紫外線散乱剤)のみの日焼け止めが良いという話をよく聞きますね。
基本的には、日焼け止めの用法用量を守れば
どちらも人体に有害ではないとされています。
紫外線吸収剤
・使用感が軽く、白くならない
・アレルギーがでることがある
・海洋汚染の原因となり、使用を禁止している国や地域がある
紫外線散乱剤
・肌への刺激が少ない
・アレルギーを起こしにくい
・使用感が重く、白くなる
日焼け止めの正しい知識
FDAの見解(アメリカの日焼け止めに適応)
- 紫外線は皮膚がんのリスク因子 日焼け止めでしっかり防ぐ
- 露出部にはすべて塗る
- 髪の毛が少ない場合は、頭皮にも塗るか帽子をかぶる
- 10am ~2pmの間はできるだけ屋外を避ける(紫外線が強い、日焼けのリスク高い)
適切な使用
- SPF15以上、broad-spectrumのものを使用する
- 少なくても2時間以内に塗り直す
- SPFが高くても、2時間もしくはラベルに記載されている時間で塗り直す
- 汗をかく、水の中にいる場合は、より頻回に塗り直す
- 平均的な大人で適量はショットグラス1杯程度

- スプレー(使用場所に気を付ける)換気が良いところ、火気を避けて
- シャツ、サングラス、帽子、陰に入るなど日焼け止め以外の対策も併用する
乳幼児は?
- 月齢6か月未満 使用を推奨しない 衣服でカバー 陰に入る
- 月齢6月以上 大人と同様に推奨
保管方法
- 日焼け止め容器を直射日光にあてない(タオルでまく、クーラーボックスへ)
- 記載がない場合は3年が消費期限(効果が失われている可能性)
そのほか
- 体内に吸収されるとのデータがあるが、健康被害が出るという意味ではない
- 日焼け止めにウォータープルーフはない
- 必要な時はウォーターレジスタンスを選ぶ
- 水に入る場合や汗をかく場合は、40分~80分おきにぬりなおす。
FDA 「Sunscreen: How to Help Protect Your Skin from the Sun」
FDA ポッドキャスト「FDA Insight: A “Topical” Discussion on Sunscreen」
FDAのポッドキャストは、聞きやすい英語で、リスニングの練習になるかも。
まとめ
涼しい高緯度地域でも、日焼け止めが推奨される。
アメリカではPA表記はない。
SPF15以上、broad-spectrumを選び、適宜塗りなおす。
ショットグラス1杯って、量多くないですか?
私も今まで足りてなかった![]()
私は特定の日焼け止めでアレルギーが出ました。
やはり、
自分の肌に合ったものを、適切に保管し、用量用法を守り使用しましょう。

