博士号の取得に必要な査読付論文の数を把握したら、博士課程に入る前から論文を書き始めることが、社会人が効率的に博士号を得るためには有効であると書きました。

論文の生産を効率的に進めるには、いくつか方法があるので列挙します。
※もちろん、効率的と言っても、不正やズルは厳禁です!

1.修士論文をブラッシュアップする。

社会人になって、研究を中断していた人にとって、査読付論文のクオリティに最も近いのは修士論文かと思います。
教授に相談しつつ更にブラッシュアップして、査読に耐えるレベルまで昇華させる必要があります。社会人が効率的な博士号取得を目指す上では、必須と言えるかもしれません。私も当然にこの対応を選びました。

2.修士論文の残骸をかき集めて論文化する。

修士論文のテーマや研究手法にもよりますが、上記1の査読付論文を書く中でボツになるネタも多いはずです。
研究目的やアプローチ(手法)を変更して、新しい論文を作成できれば、追加の調査が減る分、効率化できるはずです。
ただし、元々ボツになったネタであることから、上記1の論文に比べて精度や内容の厚みはやや劣る可能性が高いので、論文構成や投稿先の検討に工夫が必要です。

3.とりあえず書いてみる。

修士論文を利用する場合も、全く新規の研究テーマである場合も、時間を少しずつ捻出して、先に形にしてしまう事が重要かと思います。
博士課程である以上、研究テーマや研究方法について、教授が1から指導してくれるわけではないはずです。
教授のアドバイスは当然に必要となりますが、議論のタタキとして、自分の見つけたテーマに沿って、その目的、背景、既往研究、仮説など、投稿先の論文の体裁を使って組み立てておくと良いと思います。
形にすることで、追加対応が必要な事柄や、論文の構成上の課題など、可視化できて良いと思います。