はじめまして
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――3|恋と部活
僕は、ひとりの女の子をずっと好きだった。
小学生のときから、中学を卒業するまで。
ただの片思いだった。
気持ちを伝えたこともない。
でも、叶わないことに、どこか安心していた。
本当に近づいたら壊れてしまう気がしていた。
高校に入り、少しはっちゃけた。
コンパに行った。女の子と付き合った。
でも、初めて付き合った子は、本当に好きだったわけじゃなかった。
すぐに別れた。
相手は泣いた。
僕は、何も言えなかった。
それが、恋だとは思えなかった。
“ちゃんと好きになる”ということが、
どういうことか分からなかった。
バスケは、続けていた。
才能はなかった。
ここ一番で緊張して、力を発揮できなかった。
でも、やめられなかった。
勝てなくても、怒られても、
そこに“居続けた”ことだけが、僕の拠り所だったから?
何者にもなれなかったが、
そこに立ち続けることに
生き甲斐らしきものを感じていた。