「う、うそ。下山田が来たよ」ミアと一成も外を覗いた。

「え、ウソだろー?」

「えーっ、どうしよう・・・これじゃ家帰れないじゃん・・・」ミア達の声に、下山田が気付き、叫んだ。


「なみちゃん、今そこにミアちゃん来てるよね?」

「うわっバレたっ」ミアと一成は隠れた。

「下山田さん、ミアがどうしたんですか?」

「ミアちゃんいるんだろ?松田って奴も一緒に」

一成が立ち上がった。「オレ、外出てくる」「ダメっ!」ミアは腕をつかんで止めた。「外出たらダメ。松田君が1番危ないんだから」一成は座り込んだ。

「・・・ゴメン。オレ何もできないやー」「ううん。松田君・・・助けてくれてありがとう」


なみはミアと一成に言った。「うーん、これじゃどうしようもないねー。警察、呼ぼっか?」

「それよりお母さん呼んで」なみはミアの母に連絡した。

下山田はまだなみの家の前にいた。「おい、ミアいるんだろ?なみちゃん」「無視すんなよ」「ミアを出せよ!オレのミアを返せよ」下山田はずっと叫んでいた。


「もうアイツ嫌ー!いい加減にしてよっ」