「ミアは、オレだけのものだ・・・」下山田は、あれからずっと気が狂っていた。メモをたよりに、下山田は一成の家を調べた。
ある日、下山田は一成の家に電話し、以前ミアとなみを車から降ろした橋の下に呼び出した。
「君が、松田一成君?」「はい」一成は返事した。
「君がいると邪魔なんだ」「はあ?なんでですか?」「君がいるとミアはオレだけを見てくれないんだよ。君のせいでミアは、オレから離れていくんだよ」と言いながらいきなり、一成の首に手をかけた。「お前さえいなければ・・・」下山田は一成の首を絞めた。「うっ。や、やめ・・・」一成は思うように声が出なかった。「これでミアは、オレだけのものだ・・・」沢詩・・・た・く・しー
なみが近くを通った。偶然、松田と下山田に気付いた。
「何やってんのー?」なみの声に驚き、下山田は逃げた。なみは松田の元へ行った。「何があったの?」と一成からすべてを聞いた。一成は何が何だか分からず、「いきなりで驚いた」と言った。
数日後、長期家庭学習とセンター試験諸々のため、ミアは地元に戻った。それとすれ違いで、住所を元に、下山田はミアの寮へ行った。「松田君、下山田さんに狙われてるかも」となみはミアに言った。「オレが邪魔とか、ミアが自分から離れていくとか言われたらしい。ちょうどあたしが、松田君が首つかまれてる時に近くを通ったからよかったけど」「もしかしたら、あたしが松田君のことが好きなの、知ってるとか・・・」ミアは、松田君が狙われた理由が分からなかった。
しばらくして下山田が地元に帰ってきた。ミアは、一成が心配で「下山田には気をつけて」と、一成に電話した。