ミアは、下山田の後ろから来ていた。他人から見れば、年がかなり離れた兄弟にしか見えなかった。公園の前を通ろうとした時、ミアは「待って!」と言い、下山田は振り返り止まった。

「ごめん、歩くの早かった?」「うん。置いていかれるかと思った。真っ暗だし」「そんなことしないよー」

ゆっくりと歩き出した。

「ミアちゃん怖がりなんだね。」「いいじゃん!」

「・・・好きだよオレ。ミアちゃんのそんなとことか。・・・オレと、付き合ってくれないか?」


「!」ミアは下山田の言葉に驚き、立ち止まった。


「・・・な、なんかすごいびっくりなんだけど・・・下山田さんすごい優しいし・・・あたしでいいの?」

「ミアちゃんのこともっと知りたいな。明日、予定空いてたら2人で出掛けない?」

「うん」

2人はまた歩き出した。


飲み物を買った2人は家に戻った。ミアを見るなり「何かあったでしょ。ほうら言ってみぃ」なみの第一声。

「ミアってさ、下山田さんのこと好きなんじゃない?」「なっ、なにもないって。違うし」ミアは照れながらさっさと、別の部屋へ行った。

この日なみは、沢詩家に泊まった。


次の日、「今日、カー君と出掛けるから」と言い残し、昼食を取らずにミアは出掛けた。「なみちゃん、ミアは下山田君のこと、本気みたいよ」アイはこそっとなみに言った。


※ちょっと変えました。