2025年7月9日 


年齢設定 ピューロランド試み反響 

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6544981

(以下、記事転載)



テーマパーク「子どもが楽しめない」問題、
ピューロランドは? 
ファミリー層や“未来のファン”に向けた取り組み
男女、そして訪日外国人も詰めかけ、大人気の日本のテーマパーク。昨今では推し活ブームもあり、特に人気キャラクターが揃うパークの大人需要は高まっている。そのためか、SNSでは保護者からの「子どもがパレードを観られなかった」「子ども向けイベントが少ない」などの声も散見されようになった。そんななか、新たな子ども向けワークショップ型アトラクションが大反響となっているのが、サンリオピューロランド。オープン35周年にして初の試みを始動させた意図を聞いた。


【写真】これはカワイイ!キティ衣装もシナモンのパフェも作れる! 


 ■連日盛況の子ども向けワークショップ、次世代ファンの育成にも

 サンリオのキャラクターの世界観を体感できる屋内型テーマパーク・サンリオピューロランド(以下、ピューロランド)に、今年3月に新登場したアトラクション「CHALLENGE PURO(チャレンジピューロ)」。これが、連日盛況だという。

 「チャレンジピューロ」は、ピューロランド内にある
ハローキティの“お仕事アトリエ”で、<キャラクターを作る><衣装デザインを描く><パフェを仕上げる>の3つの体験プログラムを提供するワークショップ型アトラクション。対象年齢は3~15歳に設定されている。ピューロランドには多くの大人層も詰めかけるが、年齢設定をしたのはなぜだろうか。

 「3~15歳は創造力や表現力が育まれる大切な時期。その世代のお子さまに自由な発想で自己表現をする喜びと、成長の場を提供する目的から対象年齢を設定しました。また、『キャラクターと出会い、自らの手で何かを生み出した』という特別な思い出を“サンリオの世界にふれる原体験”として、次世代ファンを育成する狙いもあります」(株式会社サンリオエンターテイメント アトラクション開発担当者)

 たしかに、近年は子どもが自分の手で取り組むワークショップや、体験しながら学ぶイベントが増加傾向。“モノよりコト”というキーワードが認知されて久しいが、保護者の間でも「子どもに多様な経験をしてほしい」「そこから学んでほしい」と、体験価値はおおいに評価されているのだろう。主催する側にとっても、次世代ファンの育成、サービスや商品との出会いの場を作れることはとても意味のあることだ。


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■オープン以来初の試み、数あるワークショップを回り「ピューロランドにしかできないことは?」

「チャレンジピューロ」パティシエ体験風景(C)2025 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN  著作 株式会社サンリオ



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■子どもならではの“物理的”な問題も…、
ファミリー層へ向けた取り組み

コスチューム着用イメージ(C)2025 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN  著作 株式会社サンリオ

■大切にした「成功も失敗もない体験」、子どもの自信や自己肯定感を育む

 とはいえ、年齢設定を設けたからこそ、それに伴うアトラクション開発の苦労もあったという。「チャレンジピューロ」は、オリジナルキャラクターパフェを作る「パティシエ体験」、世界に一つだけの
ハローキティのコスチュームを作る「衣装デザイナー体験」、自分だけのオリジナルキャラクターを描く「キャラクターデザイナー体験」を提供。開発にあたっては、幅広い年代の子どもたちの協力を得てテストプレイを重ねてきた。

 「3~15歳という幅のある年齢に対して、すべてのお子さまが楽しめる体験レベルや所要時間などの設定は、開発する上でもっとも苦労した点です。例えば<衣装デザイナー体験>では、自分で絵を描いたり、色を塗ったりしてコスチュームを作るのですが、3歳くらいのお子さまは簡単な線を描いただけで大満足。一方で15歳にもなると、細部にまでこだわりたくなるので、それぞれかかる時間も変わってくることがテストでわかりました」(アトラクション開発担当者)

 その上で、開発にあたってもっとも大切にしたのが「成功も失敗もない体験」だという。

 「子どもの自由な発想とクリエイティブを尊重するため、保護者の方もスタッフも極力干渉しない運営を心がけています。自分で考え、手を動かして完成させるプロセスを通して『私にもできた』という自信につなげたいですし、どんな色や形に仕上がっても『自分らしくて素敵』と実感していただきたい。学校教育には答えがあるけれど、それだけじゃないんだということをお伝えしたいですね。出来上がった後の演出として、例えば<衣装デザイナー体験>では、作った衣装を着たキティのぬいぐるみからお子さまへ、衣装への感想やお礼を伝えるのですが、こうした中でお子さまとキャラクターの絆を深めて笑顔になり、自己肯定感を育んでいただきたいと思っています」

(アトラクション開発担当者)

 

オリジナルパフェはその場で実食できるほか、

「衣装デザイナー体験」と「キャラクターデザイン体験」の完成品は記念に持ち帰ることができる。

 「別の場所で、自分で作った衣装を着たハローキティのぬいぐるみを、大切に持ち歩いているお子さまを見かけたことがあります。メッセージがきちんと届いていることに、とてもうれしくなりましたね。ちなみに、チャレンジピューロはスタッフからも人気。親御さんとお子さまとのコミュニケーションを目の当たりにして、『ジ~ンとした、実際にアトラクションの業務に入りたい!』という声も上がっています(笑)」(広報担当者・アトラクション開発担当者)

 
サンリオピューロランドは、今年12月に35周年を迎える。オープン当時は子どもだった人も親世代となり、親子2世代、祖父母~孫の3世代ファンもますます増えた。あらゆる世代に対して、同じコンテンツを等しく楽しんでもらうのは難しい。しかしその工夫や配慮を諦めないことが、息の長いコンテンツには欠かせないようだ。

(文:児玉澄子)



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配信


提供:株式会社サンリオエンターテイメント


脅威のV字回復!サンリオピューロランド、

復活の秘訣は「みんな仲良く」…

インバウンドも「おひとり様」も巻き込む

(クーリエ・ジャポン)

#Yahooニュース

https://news.yahoo.co.jp/articles/1f6b157ddcc2ee04e0a8e21347d3c26bc526a866?source=sns&dv=sp&mid=other&date=20250709&ctg=wor&bt=tw_up