もしものために… 医師が伝える
「肺を守る」姿勢(沖縄タイムス)
沖縄県の入院待機ステーションでは、酸素投与中の患者に対し、肺を守るために自分でできる姿勢の取り方の紹介を始めた。肺炎の重症化を防ぎ、気管挿管のリスクを減らせる効果が期待できるという。県医療コーディネーターの米盛輝武医師(浦添総合病院)は「今後、在宅で酸素投与しなければならない事態も起きる。もしものため、頭に入れておいてほしい」と呼び掛ける。

新型コロナウイルス感染時自分の肺を守るための姿勢
肺へのダメージを防ぐため、30分~2時間ごとに(1)うつぶせ(2)右向きに寝る(3)何かにもたれて座る(4)左向きに寝る-の4姿勢を取る。(1)~(4)の順に行うことを推奨しており、酸素投与中の患者に対し、気管挿管のリスクを減らせる効果が立証されている。
酸素投与を受けていない患者への効果は立証されていないものの、米盛医師は「悪い影響を与えるとは考えにくい。この方法で呼吸が楽になると自覚できるなら、試してもよいと思う」と話す。病院でも取り入れているという。
県内のコロナ病床利用率は8割を超え、呼吸不全で酸素投与が必要な「中等症2」患者の入院調整も難しくなりつつある。米盛医師は「感染急増で医療資源が足りず、これまでのような医療が受けられなくなっている。自分の肺を守るため、自分で行う方法を呼び掛けざるを得ない状況にあると知ってほしい」と話す。
(以上、引用)