冬月コウゾウ | 『エヴァンゲリオン』って?

冬月コウゾウ


『エヴァンゲリオン』って?-冬月コウゾウ

冬月コウゾウ

誕生日は4月9日[3]。企画段階では45歳だったが、最終的にはゲンドウより10歳ほど年長という設定。一人称は、「俺」。趣味は詰め将棋。

NERV副司令として数少ないゲンドウの理解者であり、彼の本当の目的を知るただ1人の人物。元は京都の大学教授で、形而上生物学を研究していた。この頃学生だったユイやゲンドウと知り合う。セカンドインパクト後は一時期モグリの医者をしており、その時に招集された国連調査団でゲンドウと再会、彼とユイが結婚したことを知らされた。

潔癖かつ正義感にあふれた人物で碇ゲンドウやゲヒルンを毛嫌いし、セカンドインパクトの真実を公表しようとしたが、ジオフロントで開発中のEVAを見せられ、ゲンドウの誘いに応じ行動を共にする。主にNERVの実務面を担当しているが、ゲンドウの不在時には代わって作戦指揮を執ることも多い。物語後半にてゼーレに拉致されるが、加持の助けでNERVに無事帰還している。

碇ユイに好意を抱いていたが、思いを打ち明けた事は一度も無かった模様(厳密な話をすれば彼女への思いが恋愛から来るかは不明)。ユイの消失前、ゲンドウも知らない彼女のエヴァに対する真意を告げられていた。その時に乳幼児だったシンジも居た。

チルドレン(EVAパイロット)に対して特別関心は無かったが、ゲンドウ不在の時にシンジとアスカにパイロットとしての本分を直接諭した事はある(第九話)。その中でユイの面影を残すレイだけには、ゲンドウとは別の心情を持っていた事が明かされている(ビデオフォーマット版第弐拾参話)。

機関内での立場はゲンドウより下ではあるが、かつての師・教え子の関係やゲンドウの計画への賛同およびゲンドウへの信頼などから司令である碇を「碇」と呼び捨てにしている。冬月がゲヒルンに加わって以降は、一回り年下のゲンドウに「冬月」と呼び捨てにされていたが、劇場版でゲンドウは最後にセントラルドグマに向かう際に「冬月先生」と呼んだ。最後はユイの幻影を迎え入れて補完される。最期の言葉は「碇、君もユイ君に会えたのか?」という、ゲンドウヘの問いかけの言葉だった。
新世紀エヴァンゲリオン2(PSP版)における彼のシナリオでは、ユイへの思いがより強く描かれており、大学時代に読んだユイの論文を元に「精神と肉体の分離」を自らを実験台に試みる。この論文は人類補完計画の雛形とも言える理論でもあった。実験によって冬月は自分の意思でヒトの精神世界にアクセスする術を身につけ、そこでユイとの再会・対話を果たす。最終的に現世を捨てて精神世界にとどまり、ユイと共に人類の行く末を見届けることを決意する。残された肉体はL.C.Lへと還元された。

名前の由来は、大日本帝国海軍秋月型駆逐艦「冬月」から。名のコウゾウについては、語呂の良さからついたもので由来はない。外見・容姿は声を演じた清川本人がモチーフとなっている。モデルは『謎の円盤UFO』のフリーマン副官[要出典]。

なお話の中では冬月が京都のどの大学で教鞭をとっていたかは分からないが、劇場版パンフレットでは京都大学で教鞭をとっていたとの設定記述がある。所属は形而上生物研究室。