一般棟だけど認知症の人たちが多いフロア。 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

私がいる一般棟は認知症棟より介護職員が2名少ないフロアです。
認知症棟は6人プラス看護師2名。
一般棟は4人プラス看護師2名。

認知症棟は見守り重視のフロアなので、一般棟よりも多い人員配置です。
その分、転倒リスクの多い利用者が多いことと、見守りしていないと何を仕出かすか分からない利用者が多い訳で…

一般棟も見守りはしなきゃならないのですが、自立度が高いことと、転倒リスクは認知症棟よりも低いですね。

それでも認知症の利用者は認知症棟同様歩き回っている利用者はいます。
よく徘徊と言われる類のものですね。

でも実際職員が2名少ないので、認知症棟みたいに付き添って見守りは出来ず、黙っていれば一日中あちこちで、うろうろと歩き回っています。
時々フロアのどこかで見かけた時に声を掛け気分をそらし、職員が居室に案内をして時間があればお喋りなどをしています。

そうすると徘徊もおさまります。


認知症棟では利用者が歩き回ると、徘徊を阻止したりするので不穏になったりしますが、自分がいるフロアは誰も阻止したりする職員は誰もいません。
そこまで見守り出来ないのが本音なんでしょう。

なので不穏になる利用者はほとんどいませんね〜。


最悪時々フロアを抜け出して、玄関のあるロビーまで抜け出してしまう利用者もいますが、ロビーにはケアマネや受付の職員がいるので、そこで離設することは無いのですが……



認知症棟と比べれば見守りや付き添いができませんが、逆にそれが良いみたいですね。



今考えれば認知症棟は人権や尊厳などかなり薄い考えの環境なんでしょうか。
自分が認知症棟にいた時は、そんなことは考えませんでしたが。



でも困ったことも多いです。


自分で物の管理が出来ないので色々な物を失くしたり、クリアな利用者とトラブルになったり。
なので本当は目を離せない環境なんですけど。




またクリアな利用者さんも困っていま。

大切な私物を認知症の利用者が何処かに持って行ってしまったり。
挙げ句の果てには失くされてしまったり。

流石に我々もこれには困ります。



認知症の利用者たちは、どこ吹く風といった感じですが。



本来はね〜認知症棟に入所しているのが普通なんですけど、全ての認知症の利用者を認知症棟に入れたら溢れかえってしまうのが現実……
多分これはどこの施設でも同じなんでしょうね。




クリアな利用者さんからすれば迷惑な事なんでしょうけど、私のフロアの認知症の利用者さんたちは、いつもマイペースでのんびりしています。

もしかしたらその方が幸せなのかなぁ?
認知症棟よりも。
これは本人たちに聞いてみないとわかりませんが。




次回は一般棟のクリアな利用者さんたちの記事を紹介します。