おむつ弄りの失禁はスピーディーさと楽を追求。 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

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オムツずらすことに腹立て…


横浜市の介護施設で、職員の男が入居者の73歳の男性の顔を殴って大ケガをさせたとして逮捕されました。

傷害の疑いで逮捕された介護福祉士の容疑者は先月28日、勤務先の横浜市の介護施設で、73歳の入居者の男性の顔面を殴り、ケガをさせた疑いが持たれています。

警察によりますと容疑者は横になっていた男性のオムツを替えた際に、何度注意しても男性がオムツを下にずらすことに腹を立て、拳で複数回殴ったということで、男性は全治2か月の重傷です。


ネットニュース一部抜粋





夜間におむつ弄りありますね〜。
特に認知症の男性利用者は特に多いように感じます。

おむつ弄りにいたる理由としては幾つかの原因はあるのでしょうけど、色々な対策を考えても改善は難しいです。

尿意があるだろう時間帯にトイレに誘導したり。
おむつの当て方に工夫をしてもなかなか改善はしなかったことを思い出します。
泌尿器科の診察を受けても異常は無く…
睡眠障害の影響かとも考えたこともありました。
排尿の蒸れで気持ち悪いのかとも考えたこともあり、パットを夜中に数回取り換える対策も行ったこともありましたね〜。



でも結局おむつ弄りは改善しませんでした。



こうなると職員のストレスも相当なものです。
一人の利用者に時間を取られるのは夜勤ではかなりの負担です。
毎回リネンを交換したり、また更衣交換したり………
誰だって相当イラつくでしょうね。
時間にしたらそれだけで15分〜30分は一人の利用者にかかってしまいますよね。



そこでおむつ弄りの対策が上手くいかなかったら、発想を変えます。


いかに職員の負担を軽減できるか。



私はこのような事例の場合いつも職員に言っているのは、おむつ弄りは諦めよう。
そのかわりリネン交換や更衣交換をスピーディーにおこなえる方法を考えた方がストレスは半減するでしょうと………


本当はきっちりおむつ弄りの原因を突き止め、また失禁したらその都度交換できるリネンや更衣は交換してあげることが丁寧な対応だと思います。
でも実際はそんなに綺麗事で収まる問題では無いんですよね。
真面目な職員ほど精神は病み、時には暴力に発展することだって実際に起きていますから。

排泄で汚れたまま寝かせておけとは言いませんが、もしそうなった時にいかに楽でスピーディーに対応できる方法があれば、そちらを選んだ方が職員の為でもあるし利用者の為になる場合だってあると思います。





最後に今回の容疑者の対応は決して許される行為ではありません。
ですがどこの施設でも起きる事例だと強く感じたニュースでした。