ハラスメントは完全には無くならないだろうと思っています | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

政府は介護職へのハラスメント対策を本格化へ!


介護職へのハラスメント対策を強化へ
厚生労働省は、11月9日に開催された社会保障審議会介護給付費分科会の場で、利用者による介護職へのハラスメント対策の強化を提案しました。この案には出席した委員の多くが賛意を示したため、今後、2021年4月の介護報酬改定時における制度変更に向けて調整が進められる見込みです。
厚労省が今回提案したのは、介護施設・事業所の運営基準を見直すこと。介護職へのセクハラやパワハラを防ぐために、国が定めているマニュアルに沿って対策を行うよう促す規定を導入するという内容です。

ネットニュース一部抜粋


私の施設でも利用者からのセクハラやパワハラによる問題は時々発生します。
特に認知症棟では、男性利用者によるセクハラは一定の女性職員を悩ませる材料には違いありません。
しかしこれについては非常に解決しにくい問題でもあるのです。

職員によって、ストレスと感じる職員と、ストレスを感じない職員の差が大きい。
また認知症の理解や、コミュニケーション技術による違いも関係ありそうです。



勿論職場としても利用者によるハラスメントを黙認することはできないので、ベテランの介護士やストレスと感じない職員に対応を交代してもらうことをお願いしています。

でも実際は、いつもそのような職員が勤務している訳でもありません。状況により、必ず不慣れな職員が対応しなければならない時があるわけです……………



また法人としても一定の認知症の教育は毎月行っています。

認知症の理解やコミュニケーション技術のスキルにはかなりの時間を費やしていますが、勉強会による効果は非常に少ないように感じます。




今回の改定で政府がどのようなマニュアルを提示してくるか、ある程度予想できていますが、これが根本的な改善に繋がるかは蓋を開けなくても解る気がします。


ハラスメントは完全には無くならないでしょうね。