これでやるしかないんですよね… | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

認知症介護…
時に急に不穏になり、職員を困らせることがしばしばあります。
特に夕方からは活動量が一気に増え、せん妄や徘徊があちらこちらで起こります。

これは別に珍しいことではないんですけど…
でもこれが就寝時間を過ぎても続いていると、少ない職員での夜勤者にとってはかなりの重労働です。



それが昨日の夜勤で起こりました…


日勤帯業務が終わり、自分のデスクワークを始めようと思った矢先に夜勤者がもう地獄のような形相で私に助けを求めてきました。


いつもの倍の人数の利用者が就寝時間過ぎても、全く寝る気配無し……………

確かに私もこの人数の利用者が わんさか起きていたらキツイよなぁ〜と思うくらいでしたが、取り乱している夜勤者の姿を見ていたら割と冷静でいられました。



「とりあえずは私ひとりで起きている利用者の対応と、センサー対応をするから、いつも通りにステーションに戻っていて良いよ…」と夜勤者をその場からステーションに戻るように指示をしました。

でも自分の担当でもある夜勤帯の業務を、仕事の終わっている私に任せるのは気が引けたんでしょうね…
なかなかステーションに戻りません。


心の中で「あなたがここにいると余計に利用者が不穏になる…」
「早くあっちへ行ってくれよ…」と心の中で叫んでいました。
ヽ(´o`;



「大丈夫……………俺に任して…」
そう言ってステーションに戻させ、もう一度自分も冷静になり、とにかく利用者を興奮させないように心がけました。



そしてようやく1時間程で不穏だった6〜7名の利用者が寝てくれたのでステーションに戻ると、泣きながら私に夜勤者が謝って来ました。



その後も色々私に言いたいことを吐き出していましたけど。(~_~;)
「夜勤での人員が少ないこと」
「BPSDが顕著にある利用者が異常に多いこと」
「事故があったら責任が取れないこと」
「他の管理職のことが嫌いだと私に打ち明けたり…」



きっとストレスが溜まっているんでしょうね〜。



自分の言いたいことを全て吐き出したらスッキリしたみたいです。

(話を聞いているこっちは逆にイライラでしたが…)





「でもね…これだけはお願いしたい…」

「どんな難しい条件下でも自分が冷静にならなければ利用者の興奮は治らないし、余計自分を追い込むことになるから…」
「あなたは私より認知症棟の経験も長いし、介護経験年数だって私よりはるかに長い…」
「それに何よりも利用者のことを優先的に考えられる職員なんだから…」
「だから私に任せれば何でも大丈夫!と言える職員であって欲しいんです」……………と。



これを興奮している時に言ったら余計キレるだろうけど、タイミングを見計らって言ったのでキレられませんでした…
;^_^A




もし自分がこの日の夜勤日なら冷静でいられただろうか?


正直わかりません…



文句も言いたくなる気持ちも分かるし、泣きたくなる気持ちも凄く分かる……………


でも…これでやるしかないんですよね。




家に着いたのはまた午前様でした。
(−_−;)