ゴメンね 私が生きているから | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

私の職場は老健の認知症棟です。
認知症介護では色々なドラマが生まれます。
それは一冊の本にできるほど…

;^_^A その分、多くの苦労も現場ではあるのですが。



最近職場で仕事が上手くいっていません…

仕事を辞めようか…
異動願いを出そうか…

そんなことをいつも出勤の度に考えています。

そんな状態なので利用者に対しても優しく対応できない時もあります。 利用者に呼ばれても気づかないふりをしたり、利用者にイライラしたり…

でも凄くそんな自分に腹が立ったりもします。
自分自身にイライラしたり。
涙が溢れそうな時もあります。



そんな夜勤中のある時のことです。
相当重度な認知症の利用者さんのセンサーが反応…
私は半分イライラした気持ちと、何故か悲しい気持ちが入り混じりながら居室に行きました。

その利用者さんはポツンとベットに座ったまま私を見上げていました。
心の中で「面倒くせ〜な〜」と思いつつ
「もう夜中ですよ」っと声かけ…

すると「ゴメンね〜 私が生きているから…」っと
ベット脇にしゃがんでいる私に抱きついてきたのです。


私の気持ちを察したのか…
それとも幻覚、幻聴があり、たまたまそのような行動を
とったのか不明です。



ただその時は一瞬だけ自分の気持ちが救われた気持ちになりました。
一瞬だけですが……………



普段は意思疎通ができず、こちらが話し掛けてもトンチンカンの答えしか返ってこないのに、その時だけまともになったとは思えません。
(そのくらい認知症が進行している利用者さん)


でもその時は普通のおばあちゃんに思えましたね〜。



私もそっと抱きしめて布団の中へと促しました。
すると普段は暴れて寝かすのだって一苦労なのに、その時だけは素直に横になってくれたのです。


不思議な感覚でしたね〜。



私の気持ちを察してくれたとは思えませんけど…
その反面(気持ちを察してくれたと思いたいですけど…)





翌朝はいつものとおり機嫌が悪く朝食拒否でしたけどね。
;^_^A