老健なのに歩けるようにならないで欲しい? | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

私の職場は老健です。
勿論認知症の利用者も理学療法士によって歩行訓練等をおこないます。

入所当時は歩行が困難な利用者も、数週間〜数ヶ月すると
何とか歩行できるようになる利用者も沢山います。

理学療法士からも歩行ができるようになると
生活リハビリとして日常でも歩行させて欲しいと
依頼がきます。

極当たり前なことなんですけどね…
(´・_・`)



でも実際は生活リハビリとして歩行させることは殆どありません。まあ〜うちの認知症棟に限ってですが…
他所の施設のことは分かりませんがね… σ(^_^;)


勿論うちの認知症棟全ての職員がそうとは言いません。
「ちゃんと歩行できるようならば歩行させたい」と願って
短い距離でも歩行介助している職員もいますよ。
それも介護職員の役割なので……………


でも多くの職員は歩行することを嫌がります…
最悪スピーチロック連発です。

何故なら…
転倒されることが嫌だから。
歩行することにより、付き添いしなくてはならないから。
徘徊する利用者が増えるから。



矛盾してますよね。 (´・_・`)

歩行できるようになるためのリハビリ施設なのに…
自由に動き回ることを良しとしない環境なんて…



確かに私もそのような対応をする職員の気持ちは分からないではないんです。
だって見守り付き添いにも限界があるので…
少ない人員配置では限界がありますから。
(。-_-。)



でもね〜
そんな少ない人員配置でも「せめてトイレ後の短い距離を
歩行させてあげて下さい」とお願いをしています。
m(_ _)m

認知症棟では、これが我々ができる限界の対応です。






ある時、同僚が呟いたことが頭の片隅から離れません。


リハビリ施設なのに歩行されることを嫌がるなんて
矛盾しているって……………



(´・_・`)



一般棟と違い認知症棟では規定数の人員配置では
対応を賄いきれません。
一般棟ですら職員が足らないと言っているくらいなのに…



老健の認知症棟は矛盾だらけです。