危険だけを見ていたら利用者の生活は守れない | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

ほんの少しだけですが自分の目指したい介護が出来るようになってきました。



今のフロアで完全とは言えませんが
スピーチロックを無くしていきたい。



実は私のフロア…
スピーチロックが当たり前のようにまかり通っているのです。
( ;´Д`)
「転倒事故が起きれば身守りしやすい席で過ごしてもらう」……………イコール
「自由に歩かせない席で過ごしてもらう」になっちゃうのです。
一見声かけには丁寧に「どうしましたか?」って言っているけど
結局歩きたい気持ちを押さえつけて自由にトイレにも行けない状態です。


これってどう思います?
もしこれが自分だったら……………
(´・_・`)

定時のトイレ以外、歩くことはできず
窓から庭の草木も眺めることができない
窓を開けて外の空気にも触れることができないとしたら……………


施設の人員不足は深刻なので、全ての利用者と一緒に歩いてあげることは毎回は不可能です。
職員の忙しい気持ちも十分に理解しているから完全にはスピーチロックも否定できないのも本心です。


でもこのままじゃダメです。



多少の危険は伴いますが歩行できる能力のある利用者には
その能力を十分に発揮して欲しい……………



まあ2、3歩あるいて転んじゃう利用者や
10メートルも歩くことが出来ない利用者は自立歩行は厳しいですけどね。
;^_^A



シルバーカーや杖を使って歩行できる能力のある利用者には
見守れる範囲であるならば、どんどん歩行させてあげたいです。



職員の中には「転んじゃったらどうするの?」って反対の意見もありますが
そこを心配しすぎると先には進みません。
リハ科との連携で十分に能力があることを前提に、慎重に利用者を選んでいこうと思っています。





私たちの仕事は利用者の自由を奪うことが仕事ではありません
他の専門職と連携し、その利用者にとって最良な生活がおくれるようにサポートしていきたいです。



まだまだ時間がかかると思いますが、少しずつスピーチロックを緩めて行く
準備をしていきたいです。
(´・_・`)