すげーぞ音楽療法士。 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

夜間…入床時になると凄く不安に襲われ、気分が悪くなったり寝れないと不穏になる利用者がいます。
気分的なものなのでプラセボで様子を観察…………
しばらくすると気分が良くなったと言って、寝てくれるのですがね。
;^_^A

まあプラセボだから体調が良くなったり、眠くなったりはしません。
精神的なものです。;^_^A



それでも入床前には眠剤を飲んでから一旦床につくのですが、認知症なので薬を飲んだことは忘れちゃうので、その時はプラセボに頼るようにしています。


でも何故、入床時になると気分が悪くなったり、寝れなくなっちゃうのか?


たんにプラセボを飲んで気分を改善できるのなら、プラセボに頼るのも別に悪いことでは無いって言う職員もいますが、ここは少し介護職の専門性に迫り、その利用者の心の背景を紐解いていくことにしました。






さてさて…そんなわけで、ここからが本題。;^_^A

今日はその利用者の個別音楽療法の日でしたので、私も一緒に参加させていただきました。
(うちの施設には音楽療法士がいて地域では唯一うちの施設だけです)

普段は寡黙で、こちはから話しかけても「忘れちゃった」って言うのが定番なのですが、今日は違いました。
いやいやこの時間だけは違った。
((((;゚Д゚)))))))
普段とはまったく違い、饒舌なのです。
((((;゚Д゚)))))))




自分の故郷のことを思い出す歌を唄うと自然と号泣、こちらから質問すると懐かしかった故郷のことを質問するたびに答えてくれる…………

苦しかったこと、悲しかったこと、兄妹が何人いて、みんなバラバラになって暮らすことになってしまったこと。
(- -;)
いつの間にか、がんばるまんも泣いていた。
。・°°・(>_<)・°°・。



普段は全く 自分のことを語らないその利用者。
心の背景にこんなことがあったなんて…………

入所前に見たフェイスシートには、こんなことまで書いていなかったし、自分たちが利用者のことを分かっていたことは、ほんの一部だった事に愕然としました。

もしかしたら夜間帯の不調や不穏の原因を突き止められるかもしれないっと思ったがんばるまんでした。





自分たちが良かれと思っていたそのケア、本当は自分たち本位のケアではありませんか…………?
利用者の隠れた心の背景から、適切なケアを見つけることは簡単ではありませんが、それは我々介護職に与えられた専門性だと思います。

m(_ _)m