前半開始直後は、マンUペースだった。
強烈なプレスと一貫した守備で、バルサのパス回しを封じ
逆に浮き球や縦パスのコンパクトな攻撃でバルサを数回脅かした。
しかし、10分を過ぎたあたりからバルサがついに
本来の力を発揮し始めた。
その原動力となったのは、やはり
メッシ
シャビ
イニエスタ
の3人。
見事なボールタッチとパスで、超一流の選手たちをいなしていった。
シャビのクロスに反応したペドロのシュートは
惜しくも外れたが、
その直後のシャビの絶妙なスルーパスはきっちりモノにし、
ペドロが先制点を上げた。
しかし、その直後……
スローインからの組み立てミスをルーニーに拾われ、ワンツーで抜け出され
同点ゴールを決められてしまった。
しかし、リプレイを見た感じだと
ギグスがオフサイドだったため、ノーゴールになるべきだった。
でもまあ際どかったから、オンサイドの判定でも分からなくはない。
とりあえず、主審は最高だったけど
副審は微妙でした。
後半もバルサペース。
軽やかな連動と鮮やかなパス回しで、マンUを翻弄。
バルサファンである俺は、
「PK戦以外での敗北はあり得ないな。」と確信した。
すると、とうとうあの男が火を吹いた。
相手エリアでボールを受けたメッシは、緩急のあるドリブルで
一瞬だけ相手DFを振り切り、強烈なシュートを放った。
さほど良いコースではなかったが、
ファン・デル・サールはメッシの得意な流し込みシュートを警戒してやや左に寄っていたため、
右へのシュートは不意をつく形となり、ゴールネットが揺れた。
あの一瞬で
右にシュートを打つためのコースを確保できたのは、メッシの
細かくて速いドリブルあってのものだと思います。
その後、メッシが個人技で突破し
一度は相手に奪われるも、ブスケツがすかさず取り返し
ビジャに落とし、
まるでフリーキックを蹴るかのような綺麗なフォームから放たれたシュートは、
美しい弧を描き
ゴール右隅に吸い込まれた。
その後、マンUは
スコールズを投入し、反撃を試みるが
バルサのゲーム支配を崩せず、
バルサ守護神・バルデスに脅威を与えられないまま
試合が終了した。
マンUの守護神・ファン・デル・サールは
現役最期のCL決勝で、歓喜を上げることができなかった。