そんなある日、衝撃的なニュースが飛び込んできました
いつものように職員室で仕事を片付けていたら
後ろの席の綾乃の担任と学年主任が話しをしているのが
耳に入ってきました
「先生、教頭先生から綾乃の結果きいたか?」
「はい。なんっていったらいいのか・・・」
(◎_◎) ン?何の事ですか?どうしてトーンが低いんですか?
さりげなく
「綾乃、何かあったんですか?」
と会話に入ってみたものの
「ああ・・・」
一瞬、会話に入ってくるなって顔しませんでした?
僕邪魔ですか?そうならそうと・・・でも綾乃の事は知っていたい
「どうしましたか?」
(゚Д゚)ウゼェェェ と思われてもいい
「橘先生は綾乃の顧問だし、知っていたほうがいいかもね」
そう担任の先生がいうと学年主任の先生は重い口を開きました
「綾乃の検査の結果が思わしくないみたいで一週間ほど詳しく
検査入院することになったんだ」
Σ(- -ノ)ノ エェ!?なんで??どうして??そんな事 一言も聞いてない
「検査?」
動揺しながらも聞き返すと
「ああ、橘先生は知らないか・・・綾乃 生まれつき肝臓が悪くて
今までにも検査入院あったんだけどね
親のこととかで一人暮らし始めたでしょ
一応、自分でゴハン作ってるみたいで
好き嫌いからか偏った食生活で負担をかけすぎると
数値が悪くなるらしいのよね」
「綾乃 マック大好きだしな・・・」
何で先生がそれを?
「最近では薬もあまり飲んでいなかったらしくてね
結構今回は長期になるかも・・・って教頭先生から話があったんだけど」
「僕、お見舞いいってきますよ」
とっさに口にでていた
何より今すぐ会いたい
「え?橘先生 仕事残ってるんじゃ?」
「いえ、今日の所もうすることないんで大丈夫ですよ」
嘘だ・・・家に持ち帰り残業のくせに・・・
二人は顔を見合ってから
「そう?じゃあお願いしてもいいかしら?私まだ仕事残ってて」
「はい。じゃ今から行くんで教頭先生に病院聞いてきます」
そういって机の上を片付けて教頭先生の所に聞きにいきました
とても思いがけないことで頭が真っ白になっていたけど
何より綾乃に逢いたい
それだけで頭が一杯でした