年が明けて、節分も過ぎると、憂うつなシーズンその1がやってきます。
二月の終わりから始まるお祝い会ラッシュです。
まずお義母さんの誕生日がやってきます。プレゼントのチョイスから、どこで誕生日会をするのか、悩みます。
そしてそのわずか二週間後に今度はお義父さんのお誕生日がまたまたやってきます。もちろんこの時も悩みます。
わずか二週間の違いだし、合同でやったらどう?という提案もしてみましたが、前述のようにマザコンの魔王にとって、お義母さんのお誕生日をおろそかにすることはあり得ないようで、今年も別々にお誕生日会を開くことになりました。
近くに住んでいる魔王の弟家族も一緒にお祝いするため、全員の予定を合わせ、お店を選び、お料理を頼みます。楽しく決められればいいいのですが、まるで失敗を許されないミッションのように真剣さが求められます。そして、原則全員参加。子供たちが小さい時はよかったのですが、すっかり大きくなり、塾や部活動などで、どうしても全員そろえるのが難しくなりつつありますが、魔王にとって、子供の都合は眼中になく、出席できないと怒り出します。大変です。
そんなこんなでやっと開かれたパーティーも、平穏無事には終わりません。なぜなら、大魔王がいるからです。お義父さんです。
私の夫が魔王なら、お義父さんは大魔王です。自己チューで短気なため、すぐにケンカが始まります。
お誕生日会の時も、開始と同時にすぐにケンカが始まりました。大魔王の飲酒が、そのネタです。「健康のために飲みすぎちゃダメ。」「俺が飲んで何が悪い!」と、お約束のようにケンカが始まり、回を重ねるごとに、ヒートアップまでの時間が短くなります。そろそろ乱闘が始まるのでは、と恐怖を感じます。
魔王にも大魔王にも学習能力がありません。
私や義妹、子供たちの白けた空気にも気づかず、魔王一家は激しくやりあってます。お誕生日会の席です、念のため。
これって、もしかしてレクリエーション?
激しすぎるでしょ。
微妙な空気のままお誕生日会は続行され、大魔王は自分が食べ終わるとさっさと一人で帰宅します。なので、遠出はできません。
大魔王が帰った後、やっと緊張が和らぎます。まだまだお誕生日会は続きます。長いです。
同じ繰り返しが、また大魔王のお誕生日会でも…。
そしてそのあとには、真打登場、魔王のお誕生日がやってきます。
マザコン魔王を育てたお義母さんは、魔王のお誕生日会をどうするのか気になって仕方ないらしく、スルーすることは許されません。
二度あることは三度ある…。
四月の終わりには私と娘の誕生日がやってきますが、もうその時にはお誕生日会にはうんざり。
そして、あれほど両親のお誕生日会にはこだわる魔王は、私の誕生日は気にならないらしく、話題にもなりません。
両親では許されなかった合同でのお誕生日会が、私の手配で何とか終わり、怒涛のお祝い会の嵐が終わります。
宴の後には、虚しさが残るのみ…。
いつの間にか季節は初夏になり、私はまた一つ歳をとっているのでした。
