第二幕

あの日以来、

神の声が聴こえなくなってしまったジャンヌ。

そのことを誰にも言えず、

戦地では、これまでどおり、ジャンヌが指揮官。
不安なまま戦地に立っていたが、

前回とは打って変わって、

フランス軍もイングランド軍に押され気味の

戦況になりはじめた。

この幕でのフランス軍の姿は、1幕目でのそれと違いました。
 

客降りのお芝居も、1幕目のシーンでは、兵たちは、
意気揚々としたそして

負けてなるまい、いや、俺たちは負けたい、といったような

気迫あふれる姿でした。

しかし、2幕目では、怪我をした兵士を助けながら、

足取りも重く、疲労を感じた様子で、客席の間を

進んできました。

 

この作品では、客降り演出のお陰で兵士役の

演者さんたちのお芝居もよくみえます。

この時代の兵を生き、信じるものに希望を託した

兵士の人生を全うしている、、

こういったシーンひとつひとつに胸をうたれます。

ジャンヌ自身も加勢するため、自ら剣の稽古をするが

レイモンにとめられる。

剣を持つということは、人を殺める意志を持ち、

何より、自分の命への覚悟も必要なんだと。

 

ジャンヌはその言葉に顔を曇らせます。

14歳の少女です。

そんな覚悟に一片の迷いもないなんていえませんよね、、。

 

神の声が聴こえなくなってしまったジャンヌは、階段を転げ落ちるように

かつての眩しいオーラが消えています。

 

だんだんと火が消えいるように弱くなっていく繊細な表現。
清原さんのお芝居がみどころです。
パリ奪還のための突撃に失敗し、一度撤退した先のコンピエーニュで
再びイングランド軍の奇襲にあい、レイモンが命を落とし、とうとう

ジャンヌが捉えられてしまうのです。

 

続きはまた

 

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