前回の続きです。
今回は、ところどころ、
私がいいなと思ったところや
カーテンコールのご挨拶のこと
を個人解釈で
書いていきます
(個人解釈なので多少拡大解釈も含みますw)
アンサンブルさんのお芝居
コンクール予選。
かをりが破天荒の演奏をして
聴衆の喝さいをあびた後。
それぞれが、すごかったねー、
だったり、
嫉妬心だったり
あれれ?もしや、
痴話喧嘩してる?(杉浦さん、石井さん)と
思い思いのお芝居をされているのを
観るのも楽しいのです。
公生、かをりが、ワッフルを食べる
カフェシーンでは、
お客さんや店員さんのダンスやお芝居に
注目してくださいね。
2幕目冒頭の「崩れ行く世界」
本当に舞台演出さんと演者さんの表現が
素晴らしいのです。
なお、配信では表情もよくみえますので、
ぜひご覧くださいね
皆さん、それぞれの人物のストーリーを
持って演じておられます。
毎回みるのも楽しみでした
そして、中村翼さん演じる三池くん。
そう、セリフアレンジです
ガラコンの順番について、ひと悶着のシーン。
最後、捨てセリフ的に三池くんが
言うシーンがあるんですね。
で、ここのセリフがですね。
「え?あれ?前回これだったかな?」
「いやいや、違うよね。。」
何て不確かだけど、
???と思いながら
その日は、帰宅しました。
配信で確認すると、またしても
「え?また違う?」
君嘘の公式さんツイートで
これが、中村さんが考えておられた
セリフのアレンジわかった次第です。
多分、3回くらいは、「え?違うよね?」って
なっていたと思います
こういう細かいスパイスが効いているのも
楽しい作品です
🎹🎹🎻🎻
聴衆推薦で次に進んだ際、伴奏者を
公生に指名した かをり。
「君はひとりじゃない」
「旅に出よう」
かをりの
「君がいれば、歩き出せるよ」
という言葉。
公生が、かをりにとっての「君」。
大切な「君」になった事で、
これまで孤独な檻に閉じこもってきた公生の心の扉が
少しずつ開いていきます。
(実際には、渡も椿もいたわけですが。。)
公生にとって、誰かが必要としてくれた
「自分」
に気が付いた事も、心を動かすきっかけ
になったのかなと感じていました。
そして、かをりの伴奏。
公生が、ピアノの音が
聴こえなくなってしまいます。
採点対象ではなくなる覚悟で、かをりは
途中で演奏を止めました。
かをりにとって、評価ではなく、公生のピアノを
また聴くことが大切、
公生を五線譜の檻から
救い出すことが大切なんですよね。。
「顔を上げて、、、私を見つめて」
語り掛けるような
生田さんの歌唱、、、素晴らしい。。
そして、再び、弾き始めるかをり。
公生もその姿に、背中を押されて覚悟を
決めて弾き始めます。
かをりの表情が、ぱっと、
変わりましたよね。
公生も懸命に、今の自分自身を
乗り越えようとしていました。
その後、かをりが倒れたことで、
また気持ちが戻ってしまいますが、
ここまでのシーンでの公生の
心の移り変わりが、大変、見事でした
崩れ落ちる世界。こちらは、
舞台演出も、公生の内面を象徴
しているかのような、物々しい雰囲気。
また、大切な人を失うのではないかという
絶望に飲み込まれそうな公生が
表現されていて、見入ってしまいました。
生田さんをリフティングする
アンサンブルさん達。
おそらく、日によって、交代されていますか?
皆さん、安定感のある
動きで、皆様、体幹すごし!
(ボイトレは、腹部の筋肉の
鍛錬が必要と思しき。)
ダンスのターンも軸ぶれしてない。。
皆様、かっこいいです。。
皆さんが毎回、楽しみに
されていたケーキシーン。
ご当地ケーキが
お目見えしましたね。
皆様、地方公演について。
この2年、どんな状況
だったでしょうか。
東京でもあのような状況、
回れない地域の方が
多かったことでしょう。。。。
ですから、
そういう意味でも
私は、素敵な演出だと
感じましたよ。
そして、キャストさんのリアクションも
楽しみの一つでした。
渡くん演じる水田さん、寺西さんの
お芝居も楽しくて、
ふうかさんとの静止シーンは、
回を追うごとに上達されていましたか?
配信の時は、水田さん、ふうかさん、
微動たりもせずに、ほんとに、
PCがフリーズしたかと思いました(笑)
お見事!
そうです。あとですね、水田さん、寺西さん
サッカーシーンは言わずもがなかっこいいです。
初めて、観させていただきましたが、
舞台での存在感は、素晴らしかったです。
前後しますが、
「Speed of Soundsの」での、
水田さんの伸びやかな声
そして、アレンジが楽しくて、
今日はどんな感じに歌ってくれるかなと
思いながら何度か観させていただきました。
寺西さんは、一声聞いた時の、
包容力のある歌声。
びっくりしました。
タイプが違うお二人ですが、
渡という人物のフィルターを
通すと、どちらも、しっくりする、
チャラ爽やかでいて、男気がある渡でした。
そして、かをりの両親を演じる、
原さん、未来さんの
素晴らしい歌唱。
ケーキが気になり双眼鏡から
凝視しつつも、
涙でレンズがぼんやり
なんどもぬぐって
観ていました。
星空の下の「時間よ、止まれ」
こちらもたまらなく
悲しいシーンです。
この最後の夜、君が隣にいる、
の言葉の裕太くんが、
悲しくて、でも、優しい表情。
印象的でした。
このシーン、木村達成さんも
大変、素晴らしかったのです。。。
木村さんは、この前の
「さよなら、母さん」のシーン以降の
感情表現が一気に加速したように感じ、
それが、作品全体を引き締めていたように
思いました(素人意見です)。
とにかく、どちらの公生も
公正に公生でした。。(ダジャレ)
配信で改めて見られて本当によかったです。。。
「何を告げればいい」
こちらは、水田さん、寺西さんも観させていただき、
ふうかさんも
お三方とも、感情を
乗せた歌声と表現が
強く伝わってきました。
お互いが好きな人の背中を押す、
という展開になるのです。
もう、だいぶ前から、お二人は、
公生とかをりの様子に気づいているのです。
椿は、公生が、バイオリンの伴奏をする、
という話を聞いた時に一瞬、
顔を曇らせますね。
ふうかさんの歌声、
椿の健気な心と
強さを持ち合わせたバランスで
どの場面でも、原作の世界
からでてきたような空気感で
演じられていました。
屋上でのシーン。
「Perfect」
「全部、君のせいだよ」の言葉。
とても優しくて、切なくて、
公生に希望を与えられていた
かをりの言葉に、
涙が止まりませんでした。
公生は、今から弾いてもまともに
弾けない、と拒みますが、
大切な事は、前に進む勇気を出す
ことなのかなと思いました。
人生あがいてもいい、勇気をもって
踏み出すことが、いつかの奇跡に繋がる
のかもしれない、と私も背中を
押されたように思いました。
生田さん、裕太さん、
素敵なシーンをありがとうございました。
少し遡り、東京公演での裕太さんのご挨拶で
印象に残っているお話があります。
辛くてもめぐってしまう季節、
というお話で。
どんなお気持ちで、その時期を
乗り越えてこられたの
でしょうか。。
私が思いを巡らすのも
おこがましいので
できませんが。。
余談で、
「諸行無常」
という言葉がありますよね。
この言葉のように、
どんな辛い時期があっても
人は次の季節を迎えます。
時計の針は進んでいきます。
人の人生も季節と似ていて、儚いものです。
でも、その儚さを知っているから、
日々の、光も影も含めて
大切に生きるのでしょうね。
社会の物差しで測りながら、
自分なんか、、、
と思って過ごす日々も自分も、
誰かにとっては、
かけがえのない時間でもあって、
存在でもあって。
「ありったけの君で真摯に弾けばいい」
という、かをりの言葉を思い出し、
そうだ、自分を精一杯生きる事は誰にでも
許されている事なんだって思ったりしました。
人生の波にうまく乗れる時もあれば、
溺れてもがいている時もあるかもしれません。
でも、いつも、いかに自分を生きるか、
を問いかけながら過ごしていきたいものです。
途中、余談あり、拡大解釈ありでしたが、
最後までお読みいただいて
本当にありがとうございました。
まだ、書きたい事がありまして、、、、
また、それは次の機会に
書かせていただきたいです。
君嘘ミュージカルが世に出て、
こうしてたくさんの方が
ご覧になって、
SNSなどで、感想をシェアしています。
ぜひ、世界にも羽ばたく作品であったらと
願ってやみません。
カンパニーの皆様におかれましては、
公演が始まってからも
体調(重症じゃないほうの)や心の変調
があった時も
気持ちを集中させて
舞台に立ち続けて
くださっていたでしょう。。。
いつも最高のパフォーマンス
を魅せてくださって
感謝しかありません。
ありがとうございました