彼女に感情の内観をするように勧めてもらった。

これは、カナダのお友達にも「辛くなかったら。。。」と勧めてもらい、また母が倒れる前に、前世療法を受けて知っていたことだった。

知っているというのは情報として認知していたという意味であった。

 

ああ!気づいた。
河合隼雄先生の本を読んで、知っていたじゃないか!
子供の非行、不登校は親の感情の抑圧の反映であると。。。
そして、欧米において一番その実例が多い親の職業は「神父」であったと。

やっと気づく、母の体調不良の原因は私の抑圧した感情であったのだと。
「私に経済的問題や健康上の問題がないなら、自分の苦痛を訴えさえできない母は私が看なければいけない」
だから、自分に健康上の問題を作り、母の介護ができないような状況を潜在意識がつくりだしたのか。。。
「自由になりたいな~。」そんな自分の本心に気づいてほしくて。
でも、それは母が体調が良く、デイサービスやショートステイを時々利用できる程度でよかったの。
それこそ、バランス。介護と休養がバランスよく取れる形であれば。。。
でも、退院直後から、あまり社会資源を活用できない状況が続き、とうとう私が望んだ母の検査入院による体調不良をきっかけにして、全く休む状況がとれない状態に追い込まれていった。

なんということだ!
今回のことで、トラウマレベルで母に会うのが怖くなっているのに、潜在意識はなんて残酷な形で現実を作りあげたのか。。。
母の体調がまずまず順調なときに、体力がない母が「デイサービスに行くのもつかれる。在宅にこだわらない」と意思表示して、施設の話も出ていたじゃないか。
落ち着いたら、温泉に入れる施設を探して。。。
なぜ、もう少し、穏やかに現実を作りあげてくれなかったのか。。。
もっと、優しく。。。
こんな形は残酷すぎる。。。
そして、父が癌になり、自分も弟も両親の世話で、それぞれ精一杯に。

いや、母が倒れる前にも、前職の経験、記憶が私をむしばんでいたのだ。

前世療法というが、誘導したセラピストの先生がいうように、前世かどうかは関係なく、見たものは潜在意識を映し出し、自分を癒していくのが主旨だった。
そこで体験したのは、無価値な私が家族を守ろうとして、守れずに、自分がむしばまれていく様だった。家督を継いで、代わりに死んだのは弟。
正に今の状態。。。
その時はこれが意味することを理解できなかった。
なんとか、セラピストは私が納得する形でセラピーを終わらせてくれたが、私は正直すっきりしていなかった。

それほど、私の命、健康への責任と無価値のトラウマは深かったんだ。
そして、全てはカルマだと教え、更に自分軸で生きることを否定している先生のヨガは、逆効果だった。

先ずは、自分を赦してからではないと、駄目だった。
そして、赦していれば、ヨガは必要のないことだったのだろう。
自分を完全に開放することが必要だった。
私はもう前職に戻らなくていい。他人の人生の責任を負わなくていいと。

なんで、あの時、私はあの子に聞けなかった?
「自分でわかるはずだよ。大丈夫。」
「違うの。私は〇〇の言っている意味が理解できないの。だから、教えて。
助けて。怖いよ。怖いよ。怖いよ。気づけないままの人生は。」と。

やっと、助けを求めた今。
こんな地獄絵図のような現実で、私は自己受容を進めていかなかればならない。
ひどすぎるよ。魂。。。
自分の魂に八つ当たりをしてしまう。
もっと早く、違う形で気づかせてくれたなら。。。

他の人にはこんな状況になってほしくない。
みんなは少しでも早く、自分を解放してほしい。

ポンコツでも、そんな自分でもいい!
母のことがなければ、祖母のことがなければ、前職での経験がなければ、
簡単にできる。

私は、金がない。仕事ができない、家事もできない、容姿がみにくい、性格が暗い、人に嫌われる。
こんな自分は、今は、簡単に赦せるよ!

だって、他人に会わない生活をすれば、気にする必要がない。
世捨て人のように暮らせば気ままですよ。
これも、思い込みなのかな。。。

他者にいら立つのは自分を抑制したいたから。
「あの人はいじわるだ。えこひいき、不平等。馬鹿野郎!」
自分にもあると認められたら、少しずつ赦せてきた。。。

今は母が元気なら、せめて私のせいで体調を崩す前に戻ってくれたら、
家族の幸せ以外に他に何も必要ないし、どんな自分でもいいじゃないかと思えるんだ。

でも、大きなトラウマが心にこびりついて、不安と恐怖を作り出す。

彼女が言った「ここに、一ミリも残してはいけない」の意味がよくわかった。
きっと、中庸はすべての感情と固定概念を捨てなければ、立つことができないのだろう。
彼女も、おそらくカナダのお友達も、一瞥体験をしていて、
安心してその立ち位置に立つことができるのだ。

私はそんな体験のないままに地獄にいる。
恐れという感情を見つめて、その先に何が見えるか。。。

この地獄から逃げ出したい自分が見える。
何もかも捨てて。
そして、それを自分に赦す。
難しい。。。
でも、実際、今はそれを家族や施設の医療職やスタッフにゆだねている。
宇宙の救済。残酷で優しい宇宙。

だから、せめて、その気持ちを持つぐらいのことは、私は私に赦すよ。