新幹線の中。
車内はコミコミですが…
心は…ぽつん。
京都の桜…
ずいぶん散っていましたが…まだまだ見応え十分でした。
父と母と三人…
賀茂川沿いの桜並木の下を…車でびゅ～ん。
お花畑は…この道を通るのが好きでした。
上から散ってくる花びら。
車が通るたび吹き上がる花びら。
その間を風になったような気分で通り抜けていく。
綺麗やね。
何十遍言ったでしょうか
だけど…
ぽつん。
桜の咲く京都は…やっぱり…だめです。
寂しい気持ちが持ち上がってきて…
それに…
夜遅い新幹線に乗るのは…やめます。
実家の玄関を出て…振り返る。
見送る父の顔が…暗くて見えなくて…
次は新緑の頃。