「どこに行く?」
山内亜樹の言葉から始まりました。
「そこに行くなら、きっとこの電車なはず。」
目の前に停まっている電車は、ひとつひとつ車両の色や形が違う統一性のない電車で、満員ではないけど席には空きがないくらいたくさんの人が乗っています。
わたしと亜樹は席が空いている一番後ろの車両に乗りました。
その車両は列車のように煙突がついたものでした。
座った席の隣には、浅野まゆこと佐々木ともみが座っていました。わたしのほうをみて、まゆこちゃんは怪訝そうな顔をして、ともちゃんは恥ずかしそうに笑っていました。
わたしが小学校と中学校のときによく見た2人の表情でした。
電車はすぐに動き出します。
いくつか駅を過ぎると亜樹が言いました。
「この車両次の駅で終点だから、もっと前に行かなきゃだよ。」
わたしたちは立ち上がっていくつか前の車両を目指しました。
その途中で
「ひろちゃん、どこ行くん?」
聞きなれた関西弁に振り向くと、そこには三又さおりが満面の笑顔で座っています。わたしが大好きな、ニカっと歯を見せて笑うさおちゃんスマイルで。
もっと先の車両と車両の間にある運転席(秋田の男鹿線とか古い電車によくある、車両の途中の運転席)のところには、伊藤まなみ・伊藤みゆき・浅井ゆうこ・浅野みきのいつもの4人組がいました。
「そこに行きたいなら、この前の車両だよ。」
まなちゃんが、見覚えのあるちょっと困ったような顔をして教えてくれました。
この電車にはわたしが知った顔の人が大勢いて、これまで出会った人たちがたくさん乗っていました。
幼なじみの富津内のみんな
中学校のほとんど話したことのない卓球部の男の子たち、
高校の吹奏楽部や1D・2A・3Fのみんな
看護大の記憶に新しい仲間たち
学校だけじゃなくバイトやRKKで出会った人たちも。
仲良くしていた子たちから、名前が思い出せないくらい疎遠だった子たちまで、書き出すときりがないくらいわたしが出会ったたくさんの人がこの電車には乗っていました。
目指していた車両につくと、そこはBOX席になっていて、わたしたちは空いている席に座りました。
向かいにはセーラー服を着た知らない女の子がひとり座っていました。
その子は優しく微笑んで、たわいない会話を何度かしました。
いくつかの駅を過ぎて、電車が次の駅に停まると
「亜樹ここで降りるわ。」
そう言って亜樹は手を振り電車を降りました。
その後もいくつかの駅に停まり、何人か降車しては数人が乗車して、電車は最後の駅に停まります。
電車を降りると、外はもう夜でした。
「伊藤さんはここで何をするんですか?明日はどうするの?」
セーラー服の女の子がわたしに聞きました。
”わかんない。明日のことはまた明日考えようかな。あなたは?あなたはここにどうして来たの?”
するとその子は真剣な顔をして言いました。
「わたしは受験のためにここまで来ました。絶対に受かってみせます。」
まっすぐ前を見つめた、真剣な横顔を鮮明に覚えています。
-----------------------------------------------------------------
横顔の残存を残したまま、寒さに目が覚めました。
これが24歳のわたしの初夢です。
みんなに会える不思議な電車。
何年か後
またこの電車の切符が欲しいなぁ、、、
みんなに会いたいです。
会ってお酒を飲みたいです(笑)
小さい頃おじいちゃんとみつけた、オオミズアオのことを思い出しました。
懐かしくて、ちょっと悲しくなって、でも今を一生懸命に生きようと思えた、そんな夢でした。
23歳最後の夜は、あき・秋田氏・おぺぺと飲みました。
24歳の瞬間は名古屋駅のトイレの中で迎え、トイレから出で両手を広げて待っててくれた彼らと抱き合いました。
そして、駅裏のマンボーで眠りにつきました。
なんて素敵な誕生日、一生の思い出さ(笑)
今日は友達に東山動物園に連れてってもらいます。
ちょっと天気が悪いから、名古屋港水族館に変更してもらいたいと伝えます。





(笑)
