ジブリ作品 「海がきこえる」 を観ました
注意※ネタばれあり!
ジブリ好きなのに、なんとなく見逃し続けていた作品の一つです。
タイトルにあまり惹かれなかったのと、
宮崎駿監督が絡まず興味が湧かなかったので
後回しになっていました。
これまでに見たジブリ作品の中で近いのは
おもひでぽろぽろかな?
さらに平坦にした感じで、前のめりになって見るようなシーンは
まったくなかったのですが最初から通して
よそ見させずに見続けさせる何かがある・・・何かが・・・!
地味ないいアニメでした。
2回観たかったのに、同じタイミングでたくさんDVDを借りてしまって
二度見の時間が取れなかったことが悔やまれます。
高2の夏という中途な時期に
東京から転校してきたヒロインの里伽子。
そのかわいさが絶妙・・・!
小説の中にごろごろいる傾国レベルの美人じゃなくて
学年に一人いたかな、いなかったかなという
美人さのさじ加減が絶妙です。
時代背景はいつなのか?
高校生がクラスメイトと連絡をとるのに
家の固定電話を使っているので、1980年代くらいかな?
登場人物みんなかわいいです。
自分の経験してきたことではないのに、
なんだか懐かしいのはなぜなんだぜよ!?(無理矢理)
舞台は高知県。
主人公の拓が話す土佐弁と、
里伽子の東京言葉の温度差も面白いです。
私は学生時代、あんまり気の強い女の子は苦手でしたが
この年になったら、高校生の女の子の気の強さって
かわいいと思えるんだなあと思いました。
生身の女の子と、アニメではまた違うのかもしれませんが。
私にとっての真のイケメンは主人公の友達の松野くんですが
主人公の拓もすごい。
学年一の美少女と、仕方なくとはいえ
地元を離れた都会のホテルの部屋で
二人きりで一泊することになった状況で
頼まれてもいないのにバスルームで眠れる硬派さって
今でも昔でも、全時代を通して
日本の男子高校生に備わってますか・・・!?
こんな男の子どれだけいるっていうんだ。
卒業しても里伽子ちゃんの心に残る男子でいる資格、
十分ぜよ!!(また無理矢理)
主人公が高校当時、
人知れず恋愛よりも優先させた友情が
過去シーンの随所に織り込まれていて
松野くんの言葉でその点が確定して以後、
作品では描かれていないその後の拓と里伽子、
二人のこれからが明るく動き出すのかな~
という楽しみが出てきたあたりでアニメが終わりました。
自分の母校の同窓会に参加するような、
そんな気持ちで見られる映画でした