ガリレオの苦悩/東野圭吾
を 読みました
注意ネタばれあり!!(一部犯人バレあり)
ガリレオシリーズ第四弾の短編集です。
第一章 落下<おち>る
ストーリーはあんまり面白くなかったです(゚ー゚;
諦めない内海刑事がググッと好きになりました。
第二章 操縦<あやつ>る
すごく面白かったです。
犯人も湯川教授の恩師(!!)で、
湯川の絡みも多いので
長編で読みたかったくらい。
湯川も口にするのをためらった奈美恵さんの秘密を
内海刑事が口走ってしまって残念
セリフにしなくても地の文で
なんとなくみんな察してくれて良さそうなのに
デリカシーないよ~
でも1番面白かった話でした♪
第三章 密室<とじ>る
トリックがよかったです◎
大掛かりな仕掛けで完璧に騙されるよりも
ちょっとしたことで他人に事実を誤認させている点が
人間の知覚って意外と頼りにならないなぁ~と
納得納得、面白かったな、と思えたポイントでした。
第四章 指標<しる>す
ダウジング<水神様>×物理学者
どうなるのかなとワクワクしました。
結果、女の子の占い(ダウジング)を
湯川がぶっ潰さないところがよかったなぁ
私にも自分が選ぶべき道を教えてくれる
水晶みたいなものがあったらいいのに、と思いつつ
水晶を使わなくても誰もが皆何かを決定するとき
無意識に自分の心に問いかけて
Yes No を選択しているのかな、とも思いました。
第五章 攪乱<みだ>す
Death Noteの物理学版みたいな感じでした。
犯人は、音を超音波に乗せて
ピンポイントに届ける仕組みの装置を使い、
ターゲットの平衡感覚を失わせていました。
それにより、ベテラン作業員が高所から転落死したり
高速道路で運転中の人が蛇行運転の末
事故を起こしたりしたわけですが
これを読んだあと
私が駅でぼーっと電車を待っていたり
電車の中で立っている時に急にめまいがして
頭がクラクラするっていうことが
2~3回があって(今は平気です)
その時は
「う・・っ 誰かが例の装置で
私を殺そうとしてる 」
とか、ちょっと思っちゃいました。
ガリレオシリーズでは、
主人公は湯川教授だけれど、
事件の前半に出てくるのは
あくまで草薙刑事や内海刑事がメインで
湯川本人が最初からガツガツと前に出てこないところが
なんか面白いです