たとえば友達の一人が
もういなくなってしまったとしても
友達の好きなものをよく知っていたから
その子が見たら喜ぶような景色を見た時
自分のすぐそばの空気がみんな
止まってしまうくらい
目が釘付けになる
ここだって思う
そばに大好きなホタルくんがいても
明るい友達がいても
黙ってしまう
何も聞こえないけど
さみしくない
わからないけれど
響く 何かで繋がっている
誰かの中で生きていくっていうのは
こういうことなのかなあと思う
もうすぐハロウィンだから
もしかしたら還ってくるのかもしれないなと
少し笑いながら思うけれど
どこか遠いところから還ってくるんじゃなくて
鏡の中の私が私を見るくらいの
近い近い距離で
いつも傍にいる 私の心とか記憶とか
魂の中からちょっと飛び出して
微笑みかけてくれるだけなんだろうね