家でベルギービールを飲む。今日はデュベルの大瓶。デュベル自体はそんなに好きでもないんだけど、大瓶がたまたま目の前にあったので、これでいいか、と。飲みたくてどうしようもなかったのです。




 酒におぼれる、ということはないと思うんだけど、めっきりお酒を好きにはなったのだと思う。時間があれば、常に飲んでいたいとか思う今日この頃。少なくとも、年末年始はアホみたいに飲もうと決めています、はい。




 それにしても。




 思う存分飲みたいなぁ。




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 なんだか、いちいち分けて更新するのも面倒。というよりも、一つの空気感でまとめて出したほうが面白い。




 伊勢丹にて、またしても「へうげもの展」。クラスカでも見たけれど、相変わらず若手作家は面白いねぇ。




C O H-へうげ1


 そりゃあ勿論、青木良太。僕はこの人に、惚れてます。どうしてこんなに綺麗な器が作れるのか。あまりに綺麗すぎて、ずっと触っていたくなるのだ。こんな器って、そうそうないでしょう。




 出会うたびに、見かけるたびに、少しずつ買い足していきたい。大きいのから小さいのまで。とにかく白を。




C O H-へうげ2


 二階堂明弘さん。素晴らしくテクスチャーを生み出すことが巧い方です。これは鉄の釉薬をかけて焼いているわけですが、溜め息が出る。間違いなく酒を注ぎたくなる。




 他にもたくさんの魅力的な面を見せてくれます、二階堂さん。キナリ色ですごく素敵なのもあったんですが、ちょっと値が張っていたので、今回は避けましたが。




C O H-へうげ3


 青木良太と並び、僕がもの凄く好きな方。大江憲一。この方もすごく幅が広い。この湯のみは見た瞬間に、「あぁ、これしかないなぁ」と感じてしまうほどに。




C O H-へうげ4


 全体の佇まいはもちろんのこと、細かく見ていけばいくほど、凄く愉しんでこの器を創り上げたことが伝わってくる作品。無邪気なこどものように、でもとても計算を欠かさずにしていて、最終的な着地点を渋さで纏めている。




C O H-へうげ5


 なんだろうな、お茶を飲みたくなる。とことん日本茶で良いのではないか、と思わせてくれるような力がある。そして、その力に抗いたくないと思わせてくれる味がある。




 やっぱり好きだな、大江さん。




C O H-へうげ6


 最後はコチラ。坂野友紀さんの、小皿。本当に小さくて、角砂糖とか小さな和菓子くらいしか乗らない。ものすごく可愛い。そして、コーヒーを出す時に、こんな小皿に角砂糖を用意したいとふと思ってしまった。他にも食事のときに、ほんの僅かに必要になるかもしれない調味料とかね。




 黄色いほうが真鍮、白いほうが洋白。個人的にはやっぱり洋白が好きかなぁ、色も風合いも。とてかんちん、と打ち出したこの子たちは、とても良い子たちです。個性を見せながらも、ぴっちりと統一感も持ってその場を成立たせてくれる。




 と、こんな風に買ってしまうわけです。




 なんだろうなぁ、色んな作家さんの作品を見れる店ってのが、少ないと思うんです。もちろん原宿のzakkaだったり、ギャラリー日日だったり、好きなところはあるけれど、もっともっと普通に見れる店が欲しい。




 知らないだけだとも思う。地方の店に憧れたりしちゃうんだけどね。




 なるべく多くの作家の作品に触れて、面白いモノを見てみたい。




 そんな店の情報は、いつでもお待ちしております。




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 PASS THE BATONで狙っていたモノが、タイミングが合わずにsoldになってしまった。いや、欲しかったなぁ。まぁタイミングよく店頭で出会えた人のものですよ、本当に。わかっちゃいるけれど、悔しいなぁ。本当に良いコンセプトの店だぜ。モノとヒトとの出会い、その喜び。




 店について思う。




 ヒトは凄く大切な要素で、もちろん気持ちよい接客や対応が重要になるとは思う。でもね、それって最終的にはモノありきなんです、店なんだから。




 例えば、いかに人が素晴らしくて接客が感動的に良くて、対応なんてパーフェクトだぜ、と思っても。その場に何もなかったとしたら、こちらは何も買いようがないのです。足を運ぶことも出来なくなる。それ、たんなる良いヒトなだけなんですよね。店じゃない。




 順序、と考える。




 物事には順序がある。正しい順序を踏まないと、総てが空回って無駄に終る。




 モノとヒトを繋ぐためのヒト。その関係性からモノを除いたら、おかしなバランスじゃないか。




 遊んでるわけじゃないんだ。本気で考えなくて、何が出来るものか。




 明日、動く。




 きっと何も変わらないし、ただ傷つくだけなんだけど。




 それでいい。気付かなければいけない。間違っていることに、もっと周りが気付かなければいけない。




 気付かないままで、いずれ急にショックを突きつけられ、絶望や失望にかられ、路頭に迷うのは周りなのだ。




 そうならないように、僕は僕なりに出来ることで、いくらかのことを気付かせられればそれでいい。




 さて、どうなることやら。     arlequin