さんざん愚痴った。こんなにも怒りに身を任せて、汚い言葉を羅列して、なだめる言葉を一切聞かずして、ただひたすらに愚痴を言ったのは、いつぶりだろう。




 でも。




 最終的に思うことは、やはり愚痴や悪口なんてもんは、いくらその時に言ったほうがスッキリしたところで、結局は何も生み出してくれないし、幸せを喚起しないし、残るのは悲しみと後悔と、自分に対する卑下や嫌悪だけだ。




 どうしてだろうなぁ、疲れすぎたからかなぁ。




 限界の毎日。僕だけが頑張っているわけではもちろんないけど、ちょっと負担が大きすぎるよね。




 うーん、安らぎが欲しいね。




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 きっと言葉というものは、物事を表現するにおいて、すごい発明だったんだと思う。




 そんなことを、ジワジワと伝えてくる本。




C O H-回文


 個展とかはやっているけれど、正直マイナーな人でしょう。




 個展はそればかりではないけれど、回文作家として活躍されてます。




 この本も回文がたっぷり。




 それに挟んで、どことなく幻想的な文章がたっぷり。




 パッと読んで意味をつかめないことがあっても、何故か情景や感情が浮かんでくる。




 不思議な本です。




 ページをめくるたびに、ふわふわとした感覚が襲う。




 こんな表現が出来る人は、すごく愉しいんだろうな、と思う。




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 ~のくせに、と家人に言われて少しショックを受ける。でも、正しい。正論を述べているし、現実的に確かに僕はそこが足りていない。




 じゃあ。




 やってやろうじゃないか。




 愉しさは減らさずに、やってやるよ、と。




 ねぇ。     arlequin