また少し、文章を書くことに。前に書いた文章は、ちょっとテーマに沿わないってことで、違うテーマで書き直し。今度は旅をテーマに文章を書きます。それは本当に小さなフリーペーパーの一部になる予定。




 それとは別に、少しずつ本を作るための文章も書かないといけない。




 はじめは本も活版印刷で、と思ったんだけれど、あまりにもコストが掛かりすぎるので、いわゆる通常のオフセット印刷的なもので良いかもしれない。




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 本格的に練習をする。ほとんど本番みたいな感覚でずっと弾いて歌っていたように思う。相変わらず先輩は練習が嫌いなのか、あるいは感覚主義だからなのか、今ひとつ定まらない部分は多いけれど、らしいから仕方が無い。




 歌を歌うときは、案外冷静に歌うことが多いのだけれど、今回作った「夢に宿る鳥、胸に潜むライオン」だけは、どうしたことが歌っている間に冷静さを失ってしまう。アドレナリンの分泌が激しいのが分かるくらいに。




 プロが作る曲はやっぱり良い歌なんだなぁ、とよく思う。別に自分の歌を卑下しようとは思わないけれど、なんだろう、歌詞のクオリティとかメロディーラインの綺麗さとかではなくて、空気が違うような気がする。




 音楽を仕事にしたい、とは思わないけれど、愉しく歌っていきたいよなぁとは思う。




 もっと心地良い曲が作りたい。




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 メールが届いていた。




 またもや海外に飛んでいってしまう、若きプロの音楽家女史。




 ようやく日本に帰ってきて、久方ぶりにライブを見たかと思えば、また海外。




 飛ぶ前のライブにも呼んでいただいたのに、いけなかった。本当に、悔しかった。僕は、どうしても見たかった。




 僕はその女史が非常に好きだ。なんというか、人間として。




 その人を見て働いていた時、多くのことを考えさせられ、後の僕の仕事観を構成する大きな柱になった。




 生き方が羨ましかった。強くて、したたかで、でも柔らかくて。そして自由だった。「自由ってなんだ」と揶揄する人もいるけれど、僕はその人を見て「自由」を感じない人がいるとは思えない。




 彼女からしてみれば、僕は一人の後輩であり、一人の友人であり、何か特別な要素があるでもない。普段連絡を取るでもないし、さほど関わるでもない。




 でも、彼女から発せられる言葉は、常に僕を動かしてくれる。




 不思議なものだ。




 また来年か再来年には、日本に帰ってくるらしい。そして、また海外にとんでまたその来年、再来年。




 いつか僕の抱えている夢の一つが形になったなら。




 彼女にはやっぱり足を運んで欲しいな、と思う。そうすると、言ってくれる。




 きっと、そうなるとは思うけれど。




 スペイン、遠いね。




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 オシャレってなんだろう。正直、よく分からない。すごく曖昧な言葉のように思える。




 僕ははっきり言ってセンスというものが、根本的に欠如している。だからこそ、人よりもたくさんモノを見て、たくさん買ってみて、思いっきり失敗を繰り返しながら、必死に自分のやりたいイメージを実現させようとする。




 ごくたまに「オシャレだよねぇ」と言ってくる人がいる。僕はそれを言われるたびに、少し悲しくなる。




 そんな風に見えてしまうのか、と悲しくなる。




 僕が望んでいるのはそういうことではなくて、もっとこう、空気みたいなものであって。




 やっぱりそういうのは、生まれ持つセンスがないといけないのだろうなぁ、と切なくなる。




 もっともっとごくたまに「よくわかんないけど、その感じいいね」と言ってくれる人がいる。モノに対して、そして僕自身に対して。




 そんな瞬間は、すごく嬉しくなる。




 まぁでも、そんな風に言ってくれる人は、本当に少ない。難しいね。




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 遊びに行きたいなぁ、いろいろ忘れて。ここんとこは休みだろうがなんだろうが、基本的に仕事がついて回ってるから、全くもって遊んでいる気がしない。




 うーん。




 にしても。




 「遊びに行きたいんだけれど」と話を持ちかけようと思う相手が、ほとんど女子しかいないってのは、ちょっとどうなのかな、と最近思ったりもする。




 でもなぁ。




 女の子といるほうが、基本的に愉しいんだよなぁ。




 楽、と言ってもいいかもしれないけども。




 へんなの。     arlequin