「悪いことを考えないことです」。さして迷うでもなく、厳かにでもなく、すごくさらりとした調子で言葉を紡ぐ。




 そうかもしれない、と思う。えてして悪いことなんていうのは、考えたところで仕方がないのだ。




 悪いように考えてその何かが良い何かに変わることもないし、無くなることもない。




 それなら多くの事柄を、出来る限り良いように考えたほうがいい。




 夢も、希望も、出会いも、別れも、そして生きることも。




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 昨日、今日とやけに密度濃く飲んでいたような気がします。昨日は昨日で会社の先輩の友人方と飲み、とても面白い時間だった。親戚にソックリだったり、服飾の話をスラスラ出来たり、久しぶりに貴重な時間だったようにも思える。




 今日は今日で、今度はいつものメンツで誕生祝い。肉を食べては飲み、食べては飲み。結構、ぶっちゃけ懐は痛いけれど、それ以上に愉しく、素晴らしい時間だったように思える。




 その前に、最近よく出かけるいつものメンツ女史と、一路国立へ。北欧雑貨を見るとなれば、しっかりとついてきてくれました。




C O H-blue


 北欧暮しの道具店にて。ネットショップが中心とはいえ、実店舗にて「北欧旅のお土産展」としていろいろ集めておりました。もともとの現行の品とアンティークに加えて。




 その中から。北欧雑貨ではベタの一つ。ホガナス・ケラミック。ただ、いわゆる日本の現行ラインナップでは見ない形と色。アンティークってほどではないんですけれど、なかなかに色も良かったので。




 深めのブルー、さりげない模様など「あぁ、北欧ですね」と嬉しくなってしまう創り。サイズはデミタスカップってところなんですけれど、素敵。




 他にも欲しいものは幾つかありましたが、価格との折り合いもあってスルー。




 それにしてもたくさんのお店を見てきて思うことや、確定的に感じられることが増えてきました。




 あのシリーズとこのシリーズは早めに買い揃えよう、とも思うようになり。




 すごく変な話ですが、特殊な角度において自信がついてきたような気もするし、「間違いじゃないんだ」と思える。




 悪くない、いや、素晴らしい傾向。




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 人と人が一緒にいる意味を考える。難しいものだな、と思う。




 どうして人は、思い切り手を伸ばしても手に入らないものを欲しがり、少しばかり手を伸ばせば手に入るものを欲しがらないのだろう。




 不思議なものだ。




 右手を伸ばせば。でも、望むのは左手じゃない。




 左手を伸ばして。そう、望むのは右手なのだ。




 それはもう、感覚的にも、現実的にも、偶然であろうと必然であろうと、確かなこととして。     arlequin