欲しかったスプーンを買いました。とりあえずは、一つ。種類が幾つかあるので、そのうち全部そろえることにはなると思うんだけど。




 そんなスプーンを見ながら、会社の昼休みで先輩女史とカップやコップの話をしていて。「使ってないなら、それはいらないモノだったんじゃないか」とか「2ヶ月使わないなら無駄だ」とか「いらないならひゃくえんで売ってくれ」とか言われたんだけれど。




 まぁ確かにいわれて見れば、ここのところのカップやグラスなんかの増え方は凄いし、自分でも「よほど好きなのだなぁ」と客観的に思ってしまうほどで。それを考えると、現時点の数でも既に、全部を使いまわそうとすると結構大変なんですよね、2ヶ月経っても出番が回ってこないヤツもいます。




 とりあえずの目標の数まで行くと、最低でも3ヶ月以上は毎日違うものを使わないと、全部は回せないってことにはなるんだけれども。




 それを「無駄」と判断するか、「意味のあること」と判断するかは、人次第なのだろうなと感じる。僕は「意味のあること」だと思うし、言うなれば「僕にとっては意味を付けられるもの」であると思う。誰しもがわかってくれるとも、思ってない。




 ただ一緒に盛り上がれる仲間がいて、頷いてくれる誰かがいて、「ふふ」と笑ってくれる人がいればそれでいい。




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 ということで、仲間はまだまだ増えます。




 伊勢丹の北欧フェアは北欧だけでなく、クラスカ共同のもとで日本のモノも数多く並んでいます。木材のものも面白いし、お茶なんかも置いてある。まぁ、アレですねギャラリー&ショップのDoが、すごく小さく越してきたようなもんでしょうか。




C O H-WCS


 北欧のモノと混じっていると、空気感がすごく増して見えて、とっても魅力的に見える。それは勿論、この器そのものが持つ力であり、素晴らしさであり、この器を作った方の心なのだと思う。




 wakako ceramicsのスープカップ。儚く白く、どこか脆さを漂わせる中に、凛とした強さがある。形も不揃いだし、ボコボコしている部分もあるけれど、それはきっと人の心なのだと思う。




 どうしようもなく、魅力的です。スープカップだけでなく、他の器も。ちょっと検索して、ホームページやブログを見てみてくださいな。もう、本当に心がギュッとつままれるような、キュンとしたり切なくなったり、グイグイ魅かれる。




 大分、行きたいなぁ。この人の陶芸教室、行ってみたい。きっと、ずっとずっと楽しいのだと思う。きっと、ずっとずっと皆が笑顔なのだと思う。




 僕がモノを好きなのは、もしかしたら、それを創る人や売る人や、企画する人や携わる人総てが、結局は人が好きだということなのかもしれない。




 おかしな話ですね。たぶん、ひねくれてんだな、性格が。




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 髪、切りたいなぁ。でも、休みの日がドンズバでタイミング悪いんだよなぁ。こうなったら、仕事前に行くしかないか、無理やりにでも。




 それにしても、意気揚々として始めて、すごく良いペースですすめられそうだと分かった仕事が、イキナリ勝手な話で全く違う方向に曲げられてしまうのは、個人的にいけすかないなぁ。




 そんなこと言ってもしょうがないんだけどさ。サラリーマンは、上に従うしかない。しかもうちって閉塞的な会社だしね。正しい意見や主張であろうと、関係ないんだ。最終的には、何も現場を知らない人間が考えたことを、「やってみなきゃわからない」っていう理論ただそれだけで、動かされる。




 「やってみなきゃわからない」のは本当のことだけれど、方向性だとか方法論だとか、そういうことはしっかり議論したり、煮詰めたりした状態でやらないと。「やってみないと」のやる部分にすら到達しないんだよね、実際。「やってみたいから、やろうとしてみる」という段階で総てが止まって、良い結果は生まれない。




 もう何度も失敗してんだから、そろそろ気付けよって思うけれど、まぁ会社ってそんなもんなのかもしれない。現代の志向からして、「イヤなら辞めれば」って話なんでしょうし。まぁ、だから辞めるつもりも常にあるし、考えてもいるのは事実だけれど。




 だからって、なげやりになったり腐ってるわけじゃないんだよね、と思う。だからこそ、いけすかない、とか思えるわけで。どうでもよかったら、いけすかなくもならないってばさ。何にも思わないもん。




 「辞めることも考えている」ってだけで、そもそも誤解されるのかもしれないなぁ。でもね、言わせてもらえば「辞めることを考えている人間の方が、客観的に考えることが出来る」んだけどな。無駄なしがらみとか、ないし。




 まぁ、そういうことは口に出すとアレか。偉そうに言いおってからに、とか思われるんだろうなぁ。でも、このまま自分のいる会社が、いかにそのうちいなくなるとはいえ、ドンドンわけわからん方向に進もうとしているのは、イヤだよなぁ。




 愛社精神って、本当は何かね、と思ったりする。     arlequin