秋にはまだ少し早いけれど、梨を喰らう。水分も充実していて、甘みも強い。個人的にはもう少し爽やかさが欲しかったけれど、まるで砂糖菓子を食べるような甘さの梨も、悪くない。
梨は特別美味しいフルーツの一つだと思う。小さいころから、単体で食べることに関してだけ言えば、林檎よりも梨派だった。
けれど、実は洋梨はさほど美味しく感じなかったり。
そういえば、職場近くにたぶん美味しいカフェがあることを認識する。何度か入ろうと思ったこともあるトコロだったので、ちょっと意外でしたが。シフォンケーキにコーヒー、いいじゃないですか。
**********
金沢で最も出費をしたのは、お菓子かもしれません。「あ、アレおいしそう」とか「ん、コレ、既に見た目が美味しい」とか言いながら、いく先々でお菓子を買い漁る。中でも気に入ったお菓子が幾つか。

まずは和菓子村上の「わり氷」。金沢では石川屋本舗の「かいちん」の方が定番だし、好きな人も多いみたいですが、僕は断然にコチラに軍配。

サクッとした砂糖に包まれた、ゆるやかなゼリー。すごく甘そうに見えて、かなりサッパリとした甘さで、食感が楽しい。色とりどりで、形もランダムなのが素敵。見ているだけでも、ちょっと幸せになれる。というか、おもちゃみたいな感覚。宝石のように、綺麗だし。あ、無論、味も格別。

こんな小分けパックもあったり。お土産にはもってこいのお菓子。賞味期限も長いし、しつこくないし、甘いのが得意じゃなくても食べられる。おススメです、金沢では是非。

次がコチラ。菓匠高木屋の「あんず餅」。やはり高木屋では「紙ふうせん」という最中の方が定番ですが、コレは最高です。中にあんずの蜜づけが入っていて、その周りにあっさりとした白あん、そしてもっちりしつつも歯切れの良い餅皮。
中のあんずが、すっごくジューシーでたまらない。もう少し白あんは少なくても良いかとも感じますが、まぁそこは茶受け向きと考えて。日持ちはあんまりしませんが、これは食べたほうが良い。

一番のヒットはこれかもしれません、松葉屋の「月よみ山路」。早い話が、栗入り羊羹って具合なんですが……これは絶品。

こういう感じ。ごろっと豪快にガンガン栗が入っています。周りの羊羹は葛が多めなのか、ムチっとした食感で全くクセのない甘さ。栗の甘さとの相性が、抜群に良い。いくらでも、食べれてしまう。
本物の竹皮で包まれているのも良いのです。香りがほのかについていて、趣深い。これでいて、さほど高くないのも素晴らしい。
どの菓子も金沢ではフッツーに買えます。わざわざ和菓子屋を訪れなくても、駅のお土産街でも買えたりします。それがちょっと残念といえば、残念ですかね。金沢の町の中の面白みが奪われてしまっていて。まぁ、本店とかにいくと空気感も良いですし、店員さんとのやりとりもあったりするので、駅で買うよりも店で買ったほうがやっぱり気持ちは良いですが。
東京でも買えるのかなぁ。買えるなら、定期的に買って食べたいところ。
**********
風邪が悪化する。でもまぁ、無理が利く範囲なので、無理をする。無理はするべきだと思うんですよね、無茶はしちゃいけないけれど。いい加減、体調の調整をもっとうまくなりたいなぁ。 arlequin