白か黒か。はっきりすることには良い面もあれば良くない面もあるのだけれど、いつしか白か黒かを随分と気にしているのが、オカシイ。
バランスを常に重んじるこの頃なので、僕はいわばグレーのバランスのような形が好きだったりしていたのですが、どうにも。
きっとそれは自分自身ではうまく測ることが出来ない部分が多いからこそ、グレーのバランスに不安感を憶えるのかもしれない。
ま、それも一興。
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ようやく手元に。結果としては103枚作ることなり、ひとまず3枚を持ち帰ってきて、残りは送ってもらうことに。長く計画してきたオリジナル手ぬぐい。いろんな障害はあれど、なんとか完成と相成りました。
思っていたベースの色が使えなかったり、版が重ねられなかったり、染めの色も限定されていたり、染めによる限界もあったり……やはり作ってみなければ分からない悩みや答えが見えたりして、楽しかった。もちろん一消費者としてのオリジナルであるが故の狭さもあるので、いざ商売用で作るとなるともっとラクな面も多いでしょうが……それでも。
それでは、お披露目。
全体像。なんかアレですね、手ぬぐいっぽくない雰囲気。でもそれをあえて作りたかったのです。幾何学なようで、でもどこか柔らかさがあるというか。
基本構成は線と円。そこに色や少しの柄を加えて。イメージというかコンセプトとしては、下の文字の通り、CIRCUS Of HAPPINESSE。幾つかの円は丸盆をイメージしていたり、あるいは操り人形のリングやフープ、そして総ての繋がりをイメージ。線に関してはロープだったり糸だったり、あるいは円との繋がりをイメージ。
地の色は白。ラインの基本は紺色、そしてところにより赤。手ぬぐいらしい色としての紺と、カラーの代表としての赤の組み合わせをどうしても使いたかった。
詳細を。
上部。スペードは規則正しく上を向けて、潔く黒。そしてクローバーはもちろん緑だけれど、四葉。ここは外せないポイントでした。

中部。上から下へ斜めに大きくまたがる赤ライン、そしてそこにぶらさがるような赤円。この形は手ぬぐい計画を構想しはじめた初っ端から、確実に構成に入れたかったポジション。また同じサイズの円同士の交差。ダイヤは明るさの象徴、橙色。

下部。水泡を思わせるように円を配置。そしてハートは当然ながら赤。そして欠かせないのがCIRCUS Of HAPPINESSの文字列。作る際に「文字列というのは、正直うまくいかないことが多いのですが……」と釘を打たれたものの、納得の出来。うまくいかないことを見越して、ランダムに文字を配置することがやはり吉と出てくれました。
全体として円の大きさを随所で変えていたり、あるいは円と線と柄のバランスを計算していたりとウダウダあったりはするのですが、結果として美しく出来たので良かった。もちろん、線が綺麗に出ないところや、難しいポイントも多かったですけれども。
全体の空気感は統一した雰囲気を持たせつつ、折りたたんだ際に「それぞれの畳み方によって、不規則な柄が見える」というイメージも成立ちました。どういう柄なのか、折りたたんでいる状態では完全には分からず、広げたときに全容が分かるようにしたかった。
まぁ、完全に超自己満足の世界には違いないんですけれど、普通の買い物とは違って、こういう楽しみ方はまた素晴らしいものだな、と改めて感じました。無駄遣いって言われてしまうと、それまでですけれど(笑)。
でもやはり好きなものだからこそ、自分でいろいろと考えて、出来ること出来ないこと、やって良いコト面白くないコト、そういうことが知りたかった。出来上がっている商品だけを見て、様々な評価をつけることはそれはそれで楽しいし、自由だけれど、いざ自分がモノを考える側に回ることで、新たな視点を含めた評価や判断が出来るようになる気がして。
それは曲を作ったときも、シャツを作ったときも(オーダーにせよ、手づくりにせよ)、あるいはコーヒーを煎ったり淹れたりするときも、どれも同じ。出来る限り自分の意志で、そういう経験がしたいのです。
持っていたよりも、ある意味では難しく、でもある意味では簡単にオリジナルを作れるということがわかったので、これからもきっと機会あるごとに作るのではないかと思ったり。次にオリジナルを作りたい対象は決まっているのですが、それはやはりまだ早いかなぁ。
さて、103枚もある手ぬぐい、どうするか。引き出物でもないし、記念品でもないし、ましてや商品なんかでもない。純然たる趣味の結晶なわけですよね、早い話が。んー。
とりあえず、自分の周りの方々にはふらふらと「こんなん作ったんですけどー」的なノリで使っていただけたら、と思っています。それで数十枚ははけると思うので。十数枚は保存用にしておくとして……それでも何十枚かは余るんですよね、たぶん。
ということでー……えーと。
ブログを見てる方だろうが、あるいはその繋がりの方でも別に良いんですが、「なんか、僕は一枚くらい欲しい気持ちがあったりするんだけれど」とか「わたし、手ぬぐいには目がないんですよ」とか言う男女みなみな様方がいらっしゃれば、確実に大切にしていただけるという前提のもと、んーと、差し上げます。
って言われても「いらねえやい、そんなの」って感じが主だと思うので、まぁきまぐれな遊びと思っていただければ。
万が一、億が一くらいに、あんまり希望してくださる方が多い場合は、ちょっと適当にうんちゃらしますが、まぁそれはありえないので、いいですか。
ということで、希望の方がもし稀にいらっしゃれば(アメンバー登録してくださっている方、あるいはその繋がりで手ぬぐいが好きだったりする方)、私arlequinあてにメールでも下さればこれ幸い。あ、ただ実はこれから手ぬぐい一枚ずつにとある作業をするので、実際にお渡しできるのはそこそこ先になると思いますが。それでも良いって方は、是非。
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久しぶりDIGAWELさんに行きました。もちろん仕入れたものもあるんですが、それはおいおい。ニットベストが面白かったけれど、最大級に似合わなかったのでスルー。ロンTはちょっと丈に不安があり、見送り。リブ青ブラウスは、素敵だけれど「青はアレなんだよな」と言いつつスルー。そういえば、シャツワンピが素敵でした、女子は是非とも。
秋冬はちょっとまたこれまでとは展開が異なる様子で。期待もありつつ、どうなるんだろうと思いつつ。いずれにせよ、欲しいなぁと思うものがあるみたいなので、随時。 arlequin