もっとこう、柔軟性のある行動が出来れば面白いだろうに、と思う。定石やど真ん中ではなくて、少し逸れた行動。そして、それに伴う言葉。




 どこの街でも、どこの場所でも、自分のペースでふらふら楽しめるようになってきているのはいいけれど、逆に言えばそのペースに縛られて、唐突に訪れる何かを見失ってしまうような気がする。




 堂々巡りになりそうな感じだけれど、このバランスを両立させるには、どうするか。




 ま、分かりきっていることでは、あるんだけれども。




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 少しずつ少しずつ、いわゆる「物欲」と呼ばれるものが弱まってきていて、「どうしてもアレが欲しくてたまらん」とか「コレを買うためにちょっと頑張ってしまってみようか」という感覚が薄くなってしまっているのです。




 捉えようによっては、ようやく正常になったというか正しい気もするんだけれど、ある種の愉しみが薄れるに等しいのと、いわば僕らしさというものが欠如していくようにも思えて、芳しくない。




 そんなことを言いつつ、新しい袋が右手からぶら下がっているから、不思議だ。




リップル


 まさかなぁ、という感じ。別にキライとかそんなんじゃないけれど、手を出すことは皆無だろうな、とずっと思っていたティンバーランド。どことなくボヤボヤして、くっきりした良さの印象が薄いティンバーランド。定番って言葉が似合いそうで、微妙だったりもするティンバーランド。




 イエローtoグリーンということで、なんやらエコ的なモノを作っているみたいで。正直、そんな部分でのエコなんてハナっからどーでもいいとか思ってしまうのですが、それはともかくモノが結構好みだったりして。




 リップラーという名前がついて、シリーズで幾つかスニーカーが出てるんですが……なかなか。ボディにはオーガニックコットンとレザー、底のゴムはリサイクルゴムが30パーセント使われているとか。ま、それもどーでも……いえいえ。




 ブーツと、チャッカのハイ・ローと日本では展開されているんですが、本国ではスリッポンもあって。そのスリッポンの具合がいかにも僕好み。無駄な装飾はほとんどないし、色も謎のグレーっぽいカラー、そして何より足を入れる部分のゴムの作りの形が良い。




 底のゴムも柔らかいし、重さもそれほどないし、クッションも悪くないし、底面がすごく広く取られているから、履き心地は非常にラクチン。ボディのコットンは一応ながら撥水加工されているので、多少の雨はなんとか。とっても気軽に履けるスリッポン。




 ちょうどこう、薄い色合いの靴が欲しいなぁ、と思っていただけにピッタリ。とはいえ、それはともかく白いスニーカーとナチュラルカラーなレザーシューズが必要だ、とか思ったりもしますが。まぁ、それはたぶん思うだけで終わるような。




 それにしても、ティンバーランドかぁ。どことなく恥ずかしい気分にもなるのは、何故だろう。マイナーな靴だから、別にいいけれど。




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 仕事やら靴やらで、完全に手仕事を忘れていた。仕事に使う布をズダズダと縫う、夜だというのに。いかんせんミシン君の機嫌が悪い、いくらボビンを調整しても、上糸のテンションを調整しても、縫いが走り飛ぶ。どうしたものか。ついにきたか、我がミシンの限界。いい加減、しっかりしたのが欲しいぞ、と。




 でもなんとかせにゃならんから、無理くり調節を繰り返す。まだなんか目が気に食わないけれど、いいか。NHKでパターンの調整の方法を取り上げていて、面白く見る。すごく基礎的な内容だけれど、面白い。それにしてもアレだな、いくら素人さんとはいえ、透明なビニールで型紙とってる人なんてはじめて見たぞ。先生も地味に引いてたもんなぁ。……ていうか、どう考えてもやりづらいでしょ、ビニールにマジックて。ハトロン紙自体の存在を知らなかったら、仕方ないかもしれんけれど。     arlequin