なんだかよく分からないけれど、やはりかつての頃と比べると、随分人としても趣向としても、変化をしているらしい。たぶん、根本にあるキャラクターは変わっていないのだけれど、それを取り巻くものたちがあまりに違うのかもしれない。
どの時が一番楽しいかなぁと考えると、結局は今だったりはする。昔好きだったことやものは、もちろん今も好きだし大切にしたいと思うけれど、それらを通過した上での今の趣向や僕自身のほうが、より楽しい。
まだきっと、これからもゆっくりと変化をしていく。あるいは、今この時に熱を持っている何かは発熱を終え、新しい何かが熱を発するのかもしれない。
でも、あれだなぁ。変えたくないこともある。
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王道というか、「これは持っておきたい、というか持っておくべき」と思うモノというのがあります。これまでも、そういう類のモノはコトあるごとに少しずつ手を出してきました。トロッターもそうだし、バカラもそうだし、モンブランもそうであれば、いわばギャルソンもその一つなのかもしれません。
そんな中の、また一つ。
カップ。白い、カップ。とても軽くて、ほどよく薄くて、なによりも白い風合いが素晴らしい。皿も欲しいし、ボウルも欲しいけれど、まずは当然カップ。
アスティエ・ド・ヴィラッド。
初めて見たのはいつだろう。数年前、大学生なりたてくらいのころだったか。ずっとずっと、欲しかった。けれど、ずっとずっと手を出せないでいた。それは無論、価格の問題もあるけれど、どちらかと言えば気分の問題。コレを手にするまでに、もっといろいろ試しておかないといかんよなぁ、というのがあった。
一つ一つ全く異なる、いいようによっては歪な形。白の具合も、その下の素地の具合も、全部違う。けれどどれもが確かにアスティエとしてのイメージを作り、アスティエとしての良さを醸し出している。
エッジが、ものを言う。どの食器もそうだけれど、アスティエのものはエッジが美しい。
また一つ、お気に入りのカップが加わり、また一つ、持っておくべきリストが埋まった。アスティエに関しては、結局皿もボウルも欲しいから、先はあるけれど。
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面白い雑誌がまたありました。まだ買ってないのですが、久々にコンセプトとしても内容としても面白い雑誌。近々、買って熟読したいところ。それにしても、やっぱり書店はジュンク堂が素晴らしい。なんというか、本の集め方とか、展開展示の仕方なんかが、素敵。あれやこれやと、面白いものを提示してくれる。
時代はジュンクなのだなぁ。 arlequin