良いコーヒーの要素。思うに、5割がまず豆の良し悪しで決まる。鮮度、煎り具合、産地……。そして3割が技術的なことで決まる。豆の挽き具合、そもそもの淹れる方法、お湯の温度や、注ぎ方や下準備……。また、1割は運がモノを言う。美味しいワインに出会えればラッキーなように、美味しいコーヒーに出会うにも運は必要だ。




 最後の1割は、淹れる人の気持ちによって決まる。たかが、1割。でも、他の9割のそれぞれ1割よりも、実は密度の高い1割で、いわばそれは最も大切な1割と言っていいかもしれない。




 楽しく、気持ちよく淹れているか。誰を想って淹れているか。何を想って淹れているか。総てが優しさで包まれたときに、素晴らしいコーヒーが出来上がる。




 でもそれは、コーヒーにおけるだけの話ではない。すごく些細な割合な心というものが、時に何よりも大切な意味を持つことがある。もしかしたら、そういうことをよりたくさん感じたいが為に、僕はコーヒーを淹れたり、音楽を奏でたり、こうしてウェブログをつけているのかもしれない。




 より多くのことに触れ、より多くのことを、通過するために。




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 昨日話に出した、塩キャラメル。ぜんぜんメジャーじゃないんだけれど、どのメジャーな塩キャラメルよりも(パティシエ系は除いて、いわゆる市販系)クオリティが高く驚かされたモノ。




塩キャラ


 名古屋のほうの安部製菓とかいうトコロの、塩キャラメル。派手でもないし、有名でもないし、ましてやもの凄い売れてるわけでも、ない。というか、知らなかったし。




 安部製菓を調べてみると、なんかよく分からない感じの製菓さんなのですが(OEMなんかもやってるみたいだし)、なぜこうもクオリティが高いか。




 他のが美味しそうかと言われると、果たしてまたそうでもないですし。この塩キャラメルだけが、異彩を放っている感じです。でも、とびきり美味しいのですよね、これが。




 塩の具合が確かに感じられるのと、キャラメルのミルク具合のマッチングが素晴らしい。こういう袋売りのキャラメルとは思えない味。森永とかも美味しいと思っていたけれど、まだまだ。コチラの塩は素晴らしい。




 買い溜めと相成りました、とりあえず。見かけた方、是非手を伸ばしてみてくださいな。




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 いまさらスピッツばかり聞き、歌う。しかも特定の数曲ばかりをリピートする。「春の歌」、「楓」、「青い車」、「夏の魔物」、「猫になりたい」、「夢追い虫」、「ロビンソン」。中でも、「夏の魔物」と「楓」と「春の歌」。素晴らしいなぁ。あー、自分で弾くのも無論楽しいけれど、ラクにカラオケも行きたい。     arlequin