いかに人は簡単に人を傷つけることが出来るか。物理的にも感覚的にも。気付けばいつの間にか人を傷つけていることもあるし、あるいはその逆もある。
その傷の中でも、一見小さく取るにたらない傷こそが、徐々に深さと鋭さを増し、鈍い痛みと熟れた火照りを生じさせる。そして先に残るのは、鉛のような溜め息と、純然たる震え。
自分を傷つけたくないという心は、思えば人を間接的に傷つけることもある。それは嫌だなぁと思いつつも、結局のところ本当に嫌がっているのはただ単に自分が傷つくことだったりもする。
卵が先か、ニワトリが先か。そういう命題に近いものがある。僕ははっきりした答えは勿論分からないのだけれど、出来うるならば、傷つかないほうがいい、あるいは思いっきり傷つくほうがいい。傷つけないほうがいい、思いっきり傷つけたほうがいい。
たとえそれが、周りに偽善と言われようと、本当はそれが本当に偽善であろうと。
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寝不足は厳しいものだ、とつくづく感じたこの頃。よくそんな時はコーヒーで目を覚ますとかいう人も多いけれど、僕はむしろそういう時には紅茶に走ってしまうのです。
暖かい紅茶を飲むと、感覚が溶ける。いろんな緊張が解けて、自分の様々な余分な部分が、溶けて散っていくイメージが生まれる。もちろんそれは心地良いもので、溶けるイメージの周りをゆるやかな暖かい何かのイメージがさらに包んでいく感じ。……んー。

今日はなんか変わった紅茶が家にきていたので、それを。北海道から送られてきたのか、なんなのか。ハスカップの香りの紅茶。フレーバーティーにも様々あるけれど、これはまた特殊で。
飲むまでの香りが、もの凄い強いのです。甘い香りというよりも、もはやキャンディーのような香りがぐわっときて。しかしながら飲むと非常に口当たりはスッキリ。まったくしつこくない葉に香りをつけているようで。飲んだ後に流れる空気はすごくフルーティー。不思議な味。
ハスカップって、北海道でしか取れないとかなんとか(本当なのか、ソレ)。もっとメジャーになってもいい果実のような気もするんですけれどねぇ……。まぁでも、ブルーベリーとかの良さにはどうしても霞んでしまうから、イマイチ広がらないんでしょうか。
今日はこれを飲んで、さっさと寝ます。明日は良い日になるといい。
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ストレス発散法は人によって違うと思うのですけれど、どうなんでしょうね。僕はこれまで出かけたり、買い物したり、美味しいものを食べたりがそうだと買ってに自分で思い込んでいたのですが、ごく最近気がついたのは、結局音楽だったのです。ギターを弾いて、唄う事。それが最大の発散。というか、それ以外では実は発散しているようで、実はしていないみたいで、逆にいえばそれをするととてもスッキリする。ある意味、分かりやすいし面倒じゃない方法だなぁ。 arlequin