欲しいものをリストアップしようと試みるも、あまりに果てしなく。
書いているうちに卒倒しそうな勢いだったので、ひとまず見送りに。
パッと挙げるだけでも、GRⅡ、某バッグ、某ブラウス、某ジャケット、某コート、顕微鏡、某時計、某万年筆に棚。キリがありませんね。しかも今回の物欲は、妙に単価が高い。おいそれと一気に買うことは出来ない感じで。ま、少しずつ必要ないものは切り落としましょう。
本日は唯一のセールのピンポイント狙い、アーツ&サイエンスへ。セールもそうなんですが、もとより欲しいものがあったので、そっちの目的が大きいわけですが。
それにしてもアーツ、男性の来店が明らかに増えましたね。次の春夏からメンズがかなり増えるからかもしれませんが……これまでは10回に1回くらい男性が入ってくることはあったものの、今日のように3人同時とか、初めてでした。
次の春夏、と書きましたが、アーツ&サイエンスはこれまでもメンズを展開しています、実のところ。ブラウスだってそうですし、パンツやスウェットやジャケットやコートに関しても。ただ品数が少なめなので、これまで存在はあまり注目されませんでしたが。
アーツの服はどれも素材や作りが面白く、うーんと唸る感じが好きで。特にフェイクブラウスなんて、最高の出来でした。次の春夏でもブラウスはかなりあるようで。180番手双糸とブラウスや某ジャケットはかなり気になります。
……て、前置きが長くなりました。本来欲しかったコートは春夏の括りらしく、代官山のセールにはきていなかったのですが、「コレ、素敵だよなぁ、レディスだけど」と思っていたコートが残っていました。
「レディスですよね?」と確認すると、「まぁ、そうなんですが、コレはサイズ次第でメンズのようなもんです」とのこと。そういえば、デカイ。レディスにしては、全体的にデカイ。「コレはイけるなぁ……」と。試着してみると……あれまぁ、「飾ってあるよりも、より素晴らしい。というか、素敵すぎる」と決定。
あ、コレです。
表はウール、裏はコットン、別布はリネンのスカンジナビアコート。襟が大きく全体がAラインなシルエット。ポケットの形やボタンなども独特で、非常に面白い。
ウールは太い番手のものを言うなれば「コーヒー豆の麻袋のように」ちょっとガサッと、でもおしとやかな感じに織ってあって。裏地はヘリンボーンのコットン、麻もかなり高品質。やはり素材選びがそもそも巧い。そして素材をイメージとしてまとめあげるのが、また巧い。スカンジナビアの空気が漂う。
襟の存在感もすごく良い。一応、取り外しが出来るようになっていて、襟無しのコートとして着ることも出来ます。襟を取ると、レディスの雰囲気が強くなります。襟ぐりの開きが、どことなくワンピースのような空気だからかもしれません。
挙げれば数々凝られているポイントは多いのです。襟の前でなく後ろの形や、裾の絶妙な斜めのライン、袖先の部分のボリューム感などなど……素晴らしいコートです。これは、正直安い。クオリティに対して、価格はかなり安いです。まぁ、世間的には、高いらしいですが。
HUgEを久しぶりに買ったのです。アーツの特集が組まれていたから。ソニアさんと川久保さんの会話がすごく良い。そして載せていたものも素敵でした。180双のブラウスに、ベルトレストレンチ、そしてジャケット。これまでも多くのアーツの洋服に触れてきているので、どんな具合で良いのかが絵だけでもわかって、非常に心惹かれました。
ソニアさんの言葉が胸に残ります。「ハンガー面よりも、実際に袖を通したほうが素敵に見える」。まさにその通りの服たちです、アーツの服は。これまでのモノもそうでしたし、たぶん春夏から本格的に出てくるモノ達も同様でしょう。
まだ手を出していない方、見ていない方は、是非チェックしてみてください。違う意味で豪華で良い服に出会えると思います。
それでは。二連発で服になってしまったので、しばらく他の更新をしようと思います。といっても、どうなるやら。あ、アーツ&サイエンスで元々買おうとしていたモノってのも、そのうち出しますね。今年のテーマは貯金とか言いつつ、正月からバンバン買っている自分が、なんだかオカシイですけれど。 arlequin