グランドホテル | コアクマのひみつ

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王子様(息子)と宝塚とキャンプなど
大好きなモノに囲まれたコアクマの日常

 



今日は月組。


「グランドホテル」

 

「カルーセル輪舞曲(ロンド)」


グランドホテルは若かりし頃、

本拠地宝塚で観た思い出の作品。

不思議な世界観で、

子供ながらに衝撃を受けすぎてほぇ~となった記憶が・・・。


これは観なければ・・・とNaoちゃんと行ってまいりました。



簡単な内容は、ベルリンの高級ホテル、グランドホテルに訪れる客の様々な人生模様。


初演は、オットー・クリンゲラインをトップスターかなめ(涼風真世)が。

余命わずかなしがない簿記係を主役に、

トップスターが腰を曲げて丸眼鏡をしてという驚きの配役だったが、

かなめさんは見事だった。


前回3番手に回った多額の借金を抱える男爵、

フェリックス・フォン・ガイゲルン(初演:久世星佳)を主役に置き換え再演となった。


男爵をこの公演がトップお披露目となる珠城りょう(たまきち)

遠かったのがよかったか、

顔の幼さや化粧が目立たず、お披露目の気負いも感じられず自然に演じているように思えた。

歌も芝居も問題なく、体格はレオン(柚希礼音)系なのだが、

惹かれないのはどこが違うのだろうか・・・。


オットーはみやるり(美弥るりか)

まさかのみやるりが、2番手に。しかもこんな大役やるようになるとは・・・。

元々かなめさんの大ファンだったそうなので、

嬉しかったろう。完コピではなく、きちんとみやるりの味も出たオットーになっていて

星組の群舞に埋もれてた頃から観ていた私たちには本当に感慨深い。


人気の陰りが見えてきた世界的バレリーナ、

エリザヴェッタ・グルーシンスカヤをトップ娘役のちゃぴ(愛希れいか)

1789でも感じたが、

すでに宝塚の娘役ではなく、外部の女優の作り込み。

ただただかわいかったちゃぴではない。

前の夫(前トップ)が寄りそうタイプではなかったからか、

すでに外で仕事が決まっているのか、

とにかくうまい。しかし周りとバランスが悪い。

みっちゃん(元星トップ北翔海莉)を思い出す。うますぎる。

今回は薹が立った往年のバレリーナみたいな役だったから違和感はなかったが、

宝塚の娘役を観たい人には辛いかもしれない。


初演はトップ娘役が演じたタイピストのフラムシェン(初演:麻乃佳世)は

2番手同格のわかば(早乙女わかば)、くらげ(海乃美月)のWキャストとなった。

この日はくらげ

いつもは面長が大人っぽく見えてしまうくらげだが、

ウィッグが似合ったのかとてもかわいく好感がもてた。


目立つ役は少なく、

グルーシンスカヤの友人、ラファエラ・オッタニオは初演では2番手の天海祐希が演じていたが、

今回は若手のアーサー(朝美絢)、ARI(暁千星)のWキャストとなった。

この日はアーサー

女役が違和感なし。

天海があまりにデカく、黒いおかっぱウィッグが威圧感の何物でもなかったが(笑)

アーサーは169、ARIは172。天海は171なのにデカく感じないのはなんだろう・・・。


フロント係のエリック・リトラウアーとのWキャストだったため、

この日はARI

こちらも爽やかに演じていた。


フラムシェンを雇う実業家ヘルマン・プライジングを専科のみつる(華形ひかる)

肉布団を入れての好演だった。


ショーは、とことんみやるりにしか目がいかず(笑)

すごいなー成長したなーかっこいいわぁ~と思う1時間だった。