退職 Part2 ナースのお仕事① | がんナースのおし(も)ごと

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検診では見つからなかった進行浸潤がん(子宮腺扁平上皮がん)と、検診で見つかった早期大腸がん。そんな2つのがん経験者ナースの、日常や生き方を綴っています。

退職にあたり、ナースのお仕事の話
振り返り~‼︎Part①
自分の中でもしっかりと記憶?記録に残しておきたいので、書かせていただきますね。

就職して、整形外科病棟に6年。

第1子を出産し、復帰場所は外来
我が家は核家族で、旦那さんも2交代勤務だったため、三交代勤務は出来ないと申し出て、無理言って外来勤務にしていただきました。

当直は月2回ほどしてましたけど

そして外来では、放射線科→皮膚科→外科
と、異動しながら勤務いたしました

放射線科では、
胃・大腸内視鏡検査介助
心臓カテーテル検査・治療介助
脳アンギオ(血管造影しながらの治療法)
等々…。

とにかく整形外科しか経験がなく、育休明けの私にはかなり厳しい部所でした

上司も、院内では最も有名な怖いナースで、この人に泣かされなかったナースはいない!と言われてたほど

この子は整形外科しか経験ないから、内科的なことは何もわかってないんです!
と、医師達に言われたり


心臓検査のときは、急変患者にオドオドする私をみて

アホー‼︎
もっと勉強してこい!
と、患者の前で怒鳴られたり
親にも、こんな大きな声で「あほ」と言われたことないし

内視鏡室では医者から、質問の嵐
いやいや、私、ナースですねん。
医者への質問みたいな高度な質問、私、無理っす…。
みたいな感じで

さらに、呼び出しシステムであり、緊急検査が入れば、夜中でも呼び出される

何度も何度も、夜中3時とか普通に呼び出されました
しかもナースは1人きりです。

⚫️吐血・下血は、とりあえず内視鏡!
血しぶきを浴びながら、介助したり。

⚫️心筋梗塞の患者様は一刻を争うので、起きてすぐ、顔も洗わず出動です

検査中は、常に緊張で、いつ止まるかわからない心臓と向き合い、人工心肺を装着したり…。
夜中でも頭はフル回転させないと、つとまりません

一瞬で、心臓止まったりしますから

そんな状況の中、ずっと熱を出して中耳炎を繰り返してた娘を、仕事帰りに病院に連れていく生活。
帰宅してからの家事。
洗濯物は湿ってましたからねー。

この怖い上司から
「あんたの子ども、なんでそんなに熱出すの❓
   子どもは家庭環境に左右されるから、夫婦仲がよくないんじゃない❔」
とか、パワハラ発言をされたり。

さらに
「内視鏡は一本、数百万だから。丁寧に扱ってね。
壊したら、給料あげないからね!」
など、脅しを受けたり。
数日、内視鏡の夢を見てうなされました。笑。

情けないやら、悔しいやらで、陰で何度も泣きました。
けど、上司の前では絶対涙を見せなかったので、
「あんたぐらいやわ。私にこれだけ言われて泣かない子!」なんて、言われましたが。

とにかくよぅやった!
と、今になって自分を尊敬です

でもこんな中でやってこれたのは、この怖い上司も温かい人柄であったこと。
なんだかんだ言いながら、よく教えてくださり、本当に仕事が早く、医師に指示を出すほどのよく出来るナースだっただけに尊敬してました。


退職を止めてくださってたのも、この上司でしたしね

そして、一緒に働いた先輩方。
育児をしながらの同じ状況だったので、よく相談に乗っていただき、共に泣き、励ましあいながら乗り越えれました。
どんなに忙しくても、人間関係さえよければ、何でも乗り越えれるとこの時に痛感しました

そしてなんとか仕事をこなせるようになり、怒られることもなく、やっと信頼❔されるようになった頃に、第2子を身ごもり、産休に入りました。
放射線を浴びる機会、かなり多かったですが、しっかりプロテクター(放射線防護服)を着てたので、異常なく出産も出来ましたよ!

続く