退職 Part1 | がんナースのおし(も)ごと

がんナースのおし(も)ごと

検診では見つからなかった進行浸潤がん(子宮腺扁平上皮がん)と、検診で見つかった早期大腸がん。そんな2つのがん経験者ナースの、日常や生き方を綴っています。

18年間、お世話になりました職場を、いよいよ退職いたしました音譜

看護師として、社会人として。

妻として、母として、先輩方から色々教わりました



仕事で失敗したとき。

自分自身の体調が悪いとき。

妊娠中、つわりの中、夜勤中に排泄介助したとき。

妊娠中、切迫流産・切迫早産で入院したとき。

子どもが生まれたとき。

まだ1歳にもならない号泣する子どもを保育園に預けて、私も泣きながら仕事に出たとき。

子どもが病気になっても休めず、泣く泣く仕事に行ったとき。

子どもと、ずーっと一緒にいたい!
と強く思ったとき。


どれだけ、何度も辞めようと考えたことか

特に子どものことを考えたときは、何度も何度も、上司や先輩方に相談しました。
でも…。

子どもはね、親の背中をみて育つの。
あなたが頑張ってる姿をきっとみてる。
だから、子どもは大丈夫!きちんと育つから!

子どものために…。は、辞める理由にならない。
それは自分自身が子どもを理由にしてるだけ。
子どものために辞めたのに、こんなはずじゃなかった…。てなることだってある。
だから
辞めるときは「自分のために」辞めようと思ったとき!
そのときは決心したらいい。

と言われ、退職しようとする私をとめていただきました
そのお陰で、ここまで仕事が出来たわけで。

今回自分自身が、癌になり、とりあえずは復帰してみたけど、やはり人生を考え直し、
このままじゃ後悔する!と思い、
自分のため
に、辞める決心をいたしました
子どものために、辞めるのは普通やん!
て思ってたけど、確かに上司の言葉は一理あるかもと、今になれば思えます。

そして、3月31日の、最後の最後まで自分のやり残した仕事はないか見直し、伝達をしたりしてて

「仕事好きやねー!」

て、周りの皆様に言われてしまいました
今本当にわかりました!
私、やっぱり看護師という職業が好きデス‼︎

退職を決めたときは晴れ晴れとしてた気持ちが
やはり辞めるとなると、寂しい気持ちに変わってました

ほんと、色々あったなぁと…。

散々な新人時代を支えて下さった、先輩ナースや先生方。
仕事で凹んだとき、また人間関係で悩んだとき、一緒に考え、励ましてくれた同僚、先輩後輩。
そして何より、協力して支えてくれたのは、旦那さんと両親だった

周りの協力と支えがあったから、ここまで仕事ができたと思う。
感謝しきれないと本当に思う

そして、送別会
今までになく、病棟・手術室・外来合同の送別会で、総勢60人超え…。

この中で挨拶をしなきゃならん
と思うと、酒飲まなやってられん!となり、調子に乗って飲みすぎて
グダグダな挨拶になりました!
前日からちゃんと考えてたのに。泣。
あー……私の18年…。

その数日後は、外来全体の送別会をしていただき。
ここでは、お世話になった先輩が涙涙で私に挨拶をしてくださり、私も号泣でした

身に余るとても温かいお言葉を皆様にいただき、私はこんな皆様と仕事ができて、とても幸せだと感じました。

最終日、ロッカーには、モテる男子のバレンタインデー状態?なくらい、色んな方がプレゼントや手紙を入れて下さってて

ありがたくてありがたくて

本当にここまで働くことが出来たことに感謝いたします。
この病院で働けたこと、この病院で出会えた方達に、心から感謝いたします。
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有難うございました